38AM94|第38回 管理栄養士国家試験 過去問
応用栄養学第38回午前・問82〜97
高齢期の生理的変化に関する記述である。最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
高齢期に起こる生理的変化について、各指標が上昇するか低下するかの方向を問う問題です。
解説
高齢期には、腎機能や骨代謝、造血、免疫などの機能が変化します。加齢に伴い腎機能が低下したり、カルシウムやビタミンDの利用が悪くなったりすると、血中カルシウムを保とうとしてPTH(副甲状腺ホルモン)の分泌が高まります。そのため血中PTH濃度は上昇する傾向があります。
選択肢の確認
1.血中アルブミン濃度は、上昇する。
誤り。高齢期は肝でのたんぱく質合成能や食事摂取量の低下などにより、血中アルブミン濃度は低下しやすくなります。
2.血中副甲状腺ホルモン(PTH)濃度は、上昇する。
正しい。カルシウム・ビタミンDの利用低下などを背景に、血中PTH濃度は上昇する傾向があります。
3.血中ホモシステイン濃度は、低下する。
誤り。葉酸やビタミンB12などの不足が起こりやすく、血中ホモシステイン濃度はむしろ上昇しやすくなります。
4.エリスロポエチンの分泌量は、増加する。
誤り。腎機能の低下に伴い、腎で作られるエリスロポエチンの分泌は減少しやすく、貧血の一因となります。
5.獲得免疫系機能は、亢進する。
誤り。加齢に伴い獲得免疫系の機能は低下します(免疫老化)。
覚えるポイント
- 高齢期は血中PTH濃度が上昇しやすい
- 血中アルブミンは低下、ホモシステインは上昇しやすい
- 腎由来のエリスロポエチン分泌は低下し貧血につながる