114PM088|第114回 看護師国家試験 過去問
高齢者における感覚器の変化の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: 2・4
正答
2・4
この問題のポイント
高齢者の感覚器変化は、日常生活における安全リスクと密接に関連。特に痛覚や視覚的適応の低下は、早期に見逃すリスクを生み出すため、看護判断においては客観的観察が不可欠。
解説
加齢に伴い、皮膚の感覚受容器や神経伝達機能が減少し、痛覚の感受性が低下する。これにより、熱傷や褥瘡、心筋梗塞の初期症状が自覚されにくくなる。また、網膜の杆体細胞機能の減少や水晶体の混濁により、暗所への移動時に目が慣れる「暗順応」が遅れ、夜間転倒のリスクが上昇する。これらの変化は、看護師が生活環境の整備や定期的な観察を実施する上で重要な指標となる。
選択肢の確認
1.高音域の聴力が保持される。:高音域は加齢性難聴で最初に低下するため、保持されない。
2.痛覚の感受性が低下する。:皮膚神経や中枢伝達の低下により、痛みを感じにくくなる。正しい。
3.味覚の閾値が低下する。:味蕾減少や唾液減少により、味を感じにくくなるため、閾値は上昇する。誤。
4.暗順応が低下する。:杆体細胞機能低下や瞳孔反応の減退により、暗順応が遅れる。正しい。
5.嗅覚は保持される。:嗅上皮細胞の減少により、嗅覚は低下する。誤。
覚えるポイント
「痛覚が感じにくくなる」「夜間の視覚適応が遅い」は、高齢者ケアにおいて最も重要なリスク要因。看護師は、本人の主訴に頼らず、環境の整備(足元の照明、火災警報など)と定期的な観察を組み合わせて対応すべき。