44AM44|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
体外式ペースメーカについて正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、体外式ペースメーカの基本操作部と、各インジケータの意味が問われています。
体外式ペースメーカでは、主に次の設定を区別します。
- RATE:ペーシング回数、つまり刺激頻度を設定する。
- OUTPUT:電気刺激の出力を設定する。
- SENSITIVITY:自発心拍を検出する感度を設定する。
- センシングインジケータ:自発心電図を検出したときに点灯する。
- ペーシングインジケータ:ペーシング刺激を出したときに点灯する。
解説
体外式ペースメーカは、一時的に心臓へ電気刺激を与え、徐脈や房室ブロックなどで心拍を補助する装置です。
重要なのは、刺激を出す設定と自発心拍を検出する設定を分けて理解することです。
RATEは、1分間に何回ペーシング刺激を出すかを設定します。たとえば 60 bpm に設定すれば、必要に応じて1分間に60回のペーシングを行う設定になります。
OUTPUTは、心臓を捕捉するために必要な電気刺激の強さを設定します。出力が低すぎると、刺激しても心筋が反応しないことがあります。
SENSITIVITYは、患者自身の心電図信号をどの程度検出するかを設定します。自発心拍を正しく検出できないと、不適切なタイミングでペーシング刺激が出る危険があります。
センシングインジケータは、装置が患者の自発心拍を検出したことを示します。
ペーシングインジケータは、装置がペーシング刺激を出したことを示します。
ME機器管理での注意点
体外式ペースメーカでは、設定値だけでなく、心電図上で「刺激が出ているか」と「刺激に心臓が反応しているか」を確認します。ペーシングスパイク、QRS波、脈拍、血圧を合わせて見ることが大切です。
選択肢の確認
1.レートダイヤル(RATE)は電気刺激の振幅を設定する。
誤り。
RATEは電気刺激の振幅ではなく、ペーシングの頻度、つまり1分間あたりの刺激回数を設定します。電気刺激の振幅や強さを設定するのはOUTPUTです。
2.センシングインジケータは自発の心電図を検出すると点灯する。
正しい。
センシングインジケータは、患者自身の心電図信号を装置が検出したときに点灯します。自発心拍を検出できているかを確認する重要な表示です。
3.出力ダイヤル(OUTPUT)は電気刺激の回数を設定する。
誤り。
OUTPUTは電気刺激の強さを設定します。電気刺激の回数、つまりペーシングレートを設定するのはRATEです。
4.感度ダイヤル(SENSITIVITY)は心臓が反応する電圧を設定する。
誤り。
SENSITIVITYは、患者の自発心電図を検出する感度を設定します。心臓が刺激に反応する電圧を設定するものではありません。心臓を捕捉する刺激の強さに関係するのはOUTPUTです。
5.ペーシングインジケータはバッテリー残量が少なくなると点滅する。
誤り。
ペーシングインジケータは、ペーシング刺激を出したことを示す表示です。バッテリー残量低下は別のバッテリー警告表示やアラームで示されます。
覚えるポイント
- RATEはペーシング回数を設定します。
- OUTPUTは刺激出力を設定します。
- SENSITIVITYは自発心拍を検出する感度を設定します。
- センシングインジケータは自発心電図の検出を示します。
- ペーシングインジケータは刺激出力を示します。
- 体外式ペースメーカでは、設定と実際の心電図波形を必ず合わせて確認します。