44PM41|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
12 誘導心電図測定中に左手のクリップ電極が脱落した。影響を受けないのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、標準12誘導心電図の肢誘導で、どの電極がどの誘導に関係するかが問われています。
左手電極が脱落すると、左手電極を使う誘導は影響を受けます。
一方、第Ⅱ誘導は右手と左足の電位差を使うため、左手電極の脱落による直接の影響を受けません。
解説
標準肢誘導は、右手、左手、左足の電極の組合せで記録されます。
代表的な関係は次の通りです。
- 第Ⅰ誘導:左手 − 右手
- 第Ⅱ誘導:左足 − 右手
- 第Ⅲ誘導:左足 − 左手
また、増高単極肢誘導では、基準電位の計算にも他の肢電極が関係します。
- aVR:右手を探査電極として、左手と左足が基準に関係します。
- aVL:左手を探査電極として使います。
- aVF:左足を探査電極として、右手と左手が基準に関係します。
したがって、左手のクリップ電極が脱落すると、第Ⅰ誘導、aVR誘導、aVL誘導、aVF誘導は影響を受けます。
第Ⅱ誘導は、右手と左足の電位差で記録されるため、左手電極の脱落による直接の影響を受けません。
ひっかけポイント
aVFは左足を見る誘導なので左手と無関係に見えますが、増高単極肢誘導では基準電位に左手が関わります。単純に「見る方向」だけで判断しないことが大切です。
選択肢の確認
1.第Ⅰ誘導
影響を受けます。
第Ⅰ誘導は左手電極と右手電極の電位差で記録されます。左手電極が脱落すると記録に影響します。
2.第Ⅱ誘導
正しい。
第Ⅱ誘導は左足電極と右手電極の電位差で記録されます。左手電極を直接使わないため、左手のクリップ電極脱落による影響を受けません。
3.aVR 誘導
影響を受けます。
aVR誘導は右手を探査電極としますが、基準電位の計算に左手と左足が関係します。左手電極が脱落すると影響を受けます。
4.aVL 誘導
影響を受けます。
aVL誘導は左手を探査電極とする誘導です。左手電極が脱落すると、当然この誘導は正しく記録できません。
5.aVF 誘導
影響を受けます。
aVF誘導は左足を探査電極としますが、基準電位に右手と左手が関係します。左手電極が脱落すると影響を受けます。
覚えるポイント
- 第Ⅰ誘導は左手 − 右手です。
- 第Ⅱ誘導は左足 − 右手です。
- 第Ⅲ誘導は左足 − 左手です。
- 左手電極脱落で影響を受けない肢誘導は第Ⅱ誘導です。
- 増高単極肢誘導では、探査電極だけでなく基準電位に使う電極も確認します。