45PM41|第45回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
12 誘導心電図に商用交流雑音が混入した。原因として考えられないのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、12誘導心電図に混入する商用交流雑音の原因を見分けます。
商用交流雑音は、家庭や病院内の電源に由来する50 Hzまたは60 Hzの周期的な雑音です。
心電図では、基線に細かく規則的な振動が重なったように見えます。
原因として重要なのは、次のようなものです。
- 電極接触が悪い。
- 電極接触インピーダンスが高い。
- リード線が電源コードや商用交流電線に近い。
- アースやシールドの状態が悪い。
- 電極条件が左右で不均一で、同相信号除去が悪くなる。
一方、患者の体に力が入っている場合は、主に筋電図雑音の原因になります。
解説
心電計は、体表面の非常に小さな電位差を記録します。
そのため、周囲の電源設備、電極の接触状態、リード線の配置などの影響を受けやすい装置です。
商用交流雑音は、電源周波数に一致した規則的な雑音です。
心電図でこの雑音が入ったときは、まず電極、リード線、アース、電源コードとの距離を確認します。
特に、電極接触インピーダンスが高いと、身体に誘導された商用交流成分が心電計入力で打ち消されにくくなります。
また、リード線が電源コードに近いと、電磁誘導や静電誘導により雑音を拾いやすくなります。
患者の体に力が入っていると、筋肉の活動電位が混入します。
これは筋電図雑音であり、商用交流雑音とは原因も波形の性質も異なります。
ひっかけポイント
商用交流雑音は電源由来の規則的な雑音です。
筋電図雑音は筋緊張や震えによる不規則な高周波成分です。
「患者の体に力が入っていた」は筋電図雑音の原因として考えます。
選択肢の確認
1.異なる材質の電極を混用した。
原因として考えられます。
異なる材質の電極を混用すると、電極電位や接触条件がそろいにくくなります。入力のバランスが崩れると、心電計の同相信号除去が不十分となり、商用交流雑音を拾いやすくなることがあります。
2.患者の体に力が入っていた。
正答。原因としては考えにくい。
患者の体に力が入ると、筋肉の活動電位が混入し、筋電図雑音が生じやすくなります。これは商用交流電源に由来する50 Hzまたは60 Hzの雑音ではありません。したがって、商用交流雑音の原因として考えられないものとして正答です。
3.心電計のアース線が断線していた。
原因として考えられます。
アース線の断線や接地不良があると、外来雑音の影響を受けやすくなります。商用交流成分が心電図に混入しやすくなるため、原因として考えられます。
4.電極接触インピーダンスが高かった。
原因として考えられます。
電極の接触インピーダンスが高いと、皮膚と電極の接触が不安定となり、雑音を拾いやすくなります。商用交流雑音の混入を防ぐには、皮膚処理や電極装着を適切に行い、接触インピーダンスを下げることが重要です。
5.商用交流電線が電極リードと接近していた。
原因として考えられます。
商用交流電線や電源コードが電極リードに近いと、電磁誘導や静電誘導により50 Hzまたは60 Hzの雑音が混入しやすくなります。リード線は電源コードから離し、まとめすぎないように配置します。
覚えるポイント
- 商用交流雑音は、50 Hzまたは60 Hzの電源由来の雑音である。
- 電極接触不良、接触インピーダンス上昇、アース不良、電源コード接近で起こりやすい。
- 患者の筋緊張や震えは、主に筋電図雑音の原因である。
- 心電図計測では、電極装着、皮膚処理、リード線配置を確認する。
- 雑音対策では、雑音の種類を見分けて原因を考える。