44PM7第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問

Ⅰ 基礎的知識MEの基礎となる医学的知識消化・腎・内分泌・代謝/消化吸収・肝胆膵

インスリンの作用で誤っているのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、インスリンの作用が問われています。

インスリンは、血糖値を下げる方向に働くホルモンです。
主に、筋肉・脂肪組織・肝臓でブドウ糖の利用や貯蔵を促進します。

一方、インスリンの代表的作用として、小腸でのブドウ糖吸収を抑制するという働きは通常扱いません。

解説

インスリンは、膵臓のランゲルハンス島β細胞から分泌されるホルモンです。食後に血糖値が上昇すると分泌が増え、血液中のブドウ糖を細胞へ取り込ませたり、貯蔵に回したりします。

インスリンの主な作用は次の通りです。

  • 筋肉へのブドウ糖取り込みを促進する。
  • 筋肉での解糖やグリコーゲン合成を促進する。
  • 肝臓でのグリコーゲン合成を促進する。
  • 脂肪組織で脂肪酸や中性脂肪の合成を促進する。
  • 血糖値を低下させる。

小腸でのブドウ糖吸収は、消化管上皮での吸収機構によって行われます。インスリンは、吸収された後のブドウ糖を筋肉・脂肪組織・肝臓に取り込ませる方向に働きます。

この問題は「誤っているもの」を選ぶ問題です。小腸でのブドウ糖吸収抑制をインスリン作用とする2が誤りです。

ひっかけポイント
インスリンは血糖値を下げますが、「小腸で吸収されないようにする」のではありません。吸収後のブドウ糖を細胞へ取り込ませ、貯蔵・利用を促すことで血糖値を下げます。

選択肢の確認

1.筋肉での解糖の促進
記述としては正しい。
インスリンは筋肉細胞へのブドウ糖取り込みを促進し、取り込まれたブドウ糖の利用を促します。筋肉での解糖の促進はインスリン作用として適切です。

2.小腸でのブドウ糖の吸収抑制
正答。記述としては誤り。
インスリンは小腸でのブドウ糖吸収を抑制するホルモンではありません。主に、吸収後のブドウ糖を筋肉や脂肪組織へ取り込ませたり、肝臓で貯蔵させたりして血糖を下げます。

3.脂肪組織での脂肪酸の合成促進
記述としては正しい。
インスリンは余ったエネルギーを脂肪として蓄える方向に働きます。脂肪組織での脂肪酸合成や中性脂肪合成を促進します。

4.筋肉へのブドウ糖の取り込み促進
記述としては正しい。
インスリンは筋肉や脂肪組織でブドウ糖の取り込みを促進します。食後に血糖値を低下させる重要な作用です。

5.肝臓でのグリコーゲンの合成促進
記述としては正しい。
インスリンは肝臓でブドウ糖をグリコーゲンとして貯蔵する働きを促進します。これにより血糖値を下げる方向に作用します。

この問題では誤っているものを選ぶため、記述として誤っている2が正答です。

覚えるポイント

  • インスリンは血糖値を下げるホルモンです。
  • インスリンは筋肉・脂肪組織へのブドウ糖取り込みを促進します。
  • インスリンは肝臓でのグリコーゲン合成を促進します。
  • インスリンは脂肪組織での脂肪酸合成を促進します。
  • インスリンは小腸でのブドウ糖吸収を抑制するのではなく、吸収後の利用・貯蔵を促します。

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