45AM38第45回 第2種ME技術実力検定試験 過去問

Ⅱ 実際的知識原理・構造体外循環・補助循環/IABP・補助循環

IABP で正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、IABP の駆動原理と管理上の基本事項が問われています。

IABPは、大動脈内に留置したバルーンを心拍に同期して膨張・収縮させる補助循環装置です。

解説

IABP は intra-aortic balloon pumping の略で、大動脈内バルーンパンピングと呼ばれます。

基本動作は次の通りです。

  • 拡張期にバルーンを膨張させる
    大動脈拡張期圧を高め、冠動脈血流を補助します。
  • 収縮期直前にバルーンを収縮させる
    左室の後負荷を下げ、心臓が血液を送り出しやすくします。

バルーンの膨張・収縮には、通常 ヘリウムガスが用いられます。ヘリウムは密度が低く、バルーン内を素早く移動しやすいため、心拍に同期した高速な膨張・収縮に適しています。

ME機器管理での注意点
IABPでは、心電図や動脈圧波形との同期、バルーン容量、駆動ガス、抗凝固、下肢虚血、カテーテル位置を総合的に確認します。

選択肢の確認

1.バルーンの材質はポリプロピレンである。
誤り。
IABPのバルーン材質は一般にポリウレタン系などが用いられます。ポリプロピレンと覚えるのは不適切です。バルーンには薄く、柔軟で、血管内での膨張・収縮に耐える性質が求められます。

2.バルーンの拡張にはヘリウムガスを用いる。
正しい。
IABPのバルーン拡張には、通常ヘリウムガスを用います。ヘリウムは軽く、応答性がよいため、心拍に同期した速い膨張・収縮に適しています。

3.抗凝固薬を用いない。
誤り。
IABPでは血管内にカテーテルを留置するため、血栓形成や塞栓に注意が必要です。患者の出血リスクなどを考慮しながら、ヘパリンなどの抗凝固薬が使用されることがあります。

4.駆動ガスは医療ガス配管設備から供給される。
誤り。
IABPの駆動ガスは、一般に装置側のヘリウム供給系から供給されます。酸素や圧縮空気のような医療ガス配管設備から供給されるものとして扱いません。

5.駆動装置本体は体内に植え込む。
誤り。
体内に留置されるのはバルーンカテーテルです。駆動装置本体は体外にあり、カテーテルを介してバルーンを駆動します。

覚えるポイント

  • IABPは拡張期に膨張、収縮期直前に収縮する。
  • バルーンの駆動には通常 ヘリウムガスを用いる。
  • 拡張期圧上昇により冠血流を補助し、収縮期前の収縮により後負荷を軽減する。
  • IABP管理では、同期、抗凝固、下肢虚血、バルーン位置、アラームを確認する。

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