45AM39第45回 第2種ME技術実力検定試験 過去問

Ⅱ 実際的知識原理・構造血液浄化/腹膜透析・透析液管理

血液透析と比較した腹膜透析の特徴で正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、血液透析腹膜透析の違いが問われています。

腹膜透析では、患者自身の腹膜を透析膜として利用します。除水では、透析液の浸透圧が重要です。

解説

腹膜透析では、腹腔内に透析液を入れ、腹膜を介して血液中の老廃物や水分を透析液側へ移動させます。

主な原理は次の通りです。

  • 溶質の移動:濃度差による拡散
  • 水分の移動:透析液の浸透圧を利用した除水

腹膜透析液にはブドウ糖などの浸透圧物質が含まれており、血液側から透析液側へ水分を引き出します。そのため、腹膜透析の除水は浸透圧を利用すると考えます。

一方、血液透析はダイアライザを用いて体外循環を行い、短時間で効率よく小分子物質を除去できます。ただし、短時間で除水するため、血圧低下など循環動態への影響が腹膜透析より大きくなりやすいです。

ひっかけポイント
腹膜透析は「ゆっくり・連続的」、血液透析は「短時間・高効率」と整理すると選択肢を判断しやすくなります。

選択肢の確認

1.小分子量物質の拡散能に優れる。
誤り。
小分子量物質の除去効率は、一般に血液透析の方が腹膜透析より高いです。腹膜透析は緩徐に連続的に行う治療であり、短時間での拡散能に優れるとはいえません。

2.浸透圧を利用して除水する。
正しい。
腹膜透析では、透析液中のブドウ糖などによる浸透圧を利用して、血液側から腹腔内の透析液側へ水分を移動させます。これが腹膜透析における除水の重要な仕組みです。

3.循環動態への影響が大きい。
誤り。
腹膜透析は緩徐に水分や溶質を除去するため、血液透析と比べて循環動態への急激な影響は小さい傾向があります。血液透析では短時間で除水するため、血圧低下に注意します。

4.透析液に K+ が含まれる。
誤り。
標準的な腹膜透析液は、通常K+を含まないか、極めて低い組成です。血中K+を透析液側へ移動させやすくするためです。ただし、臨床では低カリウム血症などの状況に応じて調整されることがあります。

5.短時間で透析できる。
誤り。
短時間で効率よく透析を行うのは血液透析の特徴です。腹膜透析は透析液の貯留と交換を日常的に繰り返す治療であり、短時間で完結する透析とはいえません。

覚えるポイント

  • 腹膜透析は、腹膜を透析膜として利用する。
  • 腹膜透析の除水は、透析液の浸透圧を利用する。
  • 血液透析は小分子除去効率が高く、短時間で行える。
  • 腹膜透析は循環動態への急激な影響が比較的小さい。

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