45PM45第45回 第2種ME技術実力検定試験 過去問

Ⅱ 実際的知識操作・運用体外循環・補助循環/人工心肺

人工心肺に用いる遠心ポンプで正しいのはどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、人工心肺で用いられる遠心ポンプの特徴が問われています。

遠心ポンプは、羽根車の回転で血液に遠心力を与えて送血するポンプです。
ローラポンプのような定量性の強いポンプではなく、流量は次の条件に影響されます。

  • ポンプの回転数
  • 脱血側の状態
  • 送血側の抵抗
  • 動脈圧
  • 回路抵抗

そのため、動脈圧の変動により流量が変化することが重要です。

解説

人工心肺では、体外に取り出した血液を人工肺で酸素化し、ポンプで体内へ戻します。
遠心ポンプは、血液を中心部から取り込み、回転による遠心力で外周側へ送り出します。

遠心ポンプは非閉塞型のポンプです。
つまり、ポンプの回転数だけで流量が一義的に決まるわけではありません。
送血先の圧が高くなると流れにくくなり、流量は低下します。

このため、遠心ポンプ使用時には、回転数だけでなく実測流量を確認する必要があります。
流量計、回路内圧、患者の動脈圧を見ながら管理します。

ME機器管理での注意点
遠心ポンプでは、回転数だけを見て安心しないことが重要です。
流量は後負荷や回路抵抗で変化するため、流量計で実流量を確認します。

選択肢の確認

1.吸引ポンプとして用いる。
誤り。
人工心肺の遠心ポンプは、主に送血ポンプとして用いられます。術野吸引やベントなどの吸引には、通常は別の吸引系が用いられます。

2.貯血槽よりも高い位置に設置する。
誤り。
遠心ポンプは、十分な流入を確保し、空気の混入や空回りを避けるため、貯血槽より低い位置に設置することが基本です。貯血槽より高い位置に置くと、ポンプ入口側が陰圧になりやすくなります。

3.ポンプの回転数から流量を算出する。
誤り。
遠心ポンプの流量は回転数だけでは決まりません。送血圧、回路抵抗、脱血状態などにより変化します。したがって、流量計で実際の流量を測定して管理します。

4.ポンプ外側部から血液を流入させる。
誤り。
遠心ポンプでは、血液は一般にポンプ中心部から流入し、回転により外周側へ送られて流出します。外側部から血液を流入させるという説明は逆です。

5.動脈圧の変動により流量が変化する。
正しい。
遠心ポンプは非閉塞型であり、送血側の圧や回路抵抗の影響を受けます。動脈圧が上昇すると流量が低下するなど、圧の変動により流量が変化します。

覚えるポイント

  • 遠心ポンプは、回転による遠心力で血液を送る。
  • 血液は中心部から入り、外周側へ送られる。
  • 遠心ポンプの流量は、回転数だけでなく送血圧や回路抵抗に左右される。
  • 動脈圧が変化すると、遠心ポンプの流量も変化する。
  • 遠心ポンプ使用時は、回転数だけでなく実測流量を確認する。
  • 空気混入、脱血不良、過度な陰圧に注意する。

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