19PM036|第19回 言語聴覚士国家試験 過去問
共通語(東京方言)の「ウ」の説明で適切なのはどれか。 a.狭母音である b.無声化が生じる c.円唇母音である d.前舌母音である e.舌端が口蓋に接触する
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
東京方言の「ウ」/u/は狭母音で、典型的には後寄りまたは中舌寄りの非円唇母音として実現する。無声子音に挟まれるなどの環境では母音の無声化も生じやすい。したがってa・bが適切である。
解説
母音は舌の高さ、前後位置、口唇の丸めで記述する。東京方言の/u/は/i/とともに狭母音だが、英語などの[u]のような強い円唇性をもたず、日本語音声学では非円唇の後舌狭母音または中舌化した音として扱われる。/kusu/などで/i, u/が無声子音の間や無声子音と語末の間に置かれると、声帯振動が弱まり無声化し得る。母音なので舌端を口蓋に接触させて閉鎖や狭めを作ることはなく、前舌母音の代表は/i, e/である。
選択肢の確認
1.a,b:正しい。aの狭母音とbの無声化はいずれも東京方言の「ウ」の特徴である。
2.a,e:誤り。aは正しいが、eの舌端が口蓋に接触するなら母音の開放声道にならない。
3.b,c:誤り。bの無声化はあるが、cの円唇母音という記述は共通語の典型に合わない。
4.c,d:誤り。cの円唇性もdの前舌母音も東京方言/u/の基本記述ではない。
5.d,e:誤り。dの前舌、eの舌端接触はいずれも「ウ」の調音特徴ではない。
覚えるポイント
東京方言/u/は「狭・後寄り・非円唇・無声化しやすい」。綴りのローマ字uから円唇と決めない。