20AM039第20回 言語聴覚士国家試験 過去問

音声学

共通語(東京方言)の疑問文「これはなに?」の標準的なイントネーションで上昇するのはどれか。 a.「こ」の拍から「れ」の拍 b.「れ」の拍から「は」の拍 c.「は」の拍から「な」の拍 d.「な」の拍から「に」の拍 e.「に」の拍から文末

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正解: 2

正答

(2)

この問題のポイント

東京方言のアクセント句内の初頭上昇と、疑問文末の上昇を分けて捉えます。「これは」の語頭でこ→れが上がるaと、疑問イントネーションで最終拍に続く文末が上がるeが正しい組合せです。

解説

東京方言では、アクセント句の第1拍と第2拍の高さが異なるという原則があり、平板・尾高型などでは低く始まった第1拍から第2拍へ初頭上昇します。「これはなに?」では「こ」から「れ」への上昇がこの句頭のピッチ変化に当たります。一方、疑問の意図は語アクセントとは別の文末イントネーションとして表され、最終拍「に」から発話末へ基本周波数が上昇します。助詞や語境界の各拍間すべてが段階的に上昇するわけではありません。アクセントは語・アクセント句内の高低パターン、イントネーションは発話全体、とくに文末で疑問・断定などを示す変化として区別します。

選択肢の確認

1.「a,b」はこ→れのaは上昇しますが、れ→はのbを標準的上昇箇所とはしません。
2.「a,e」は句頭のこ→れと、疑問文末のに→文末が上昇する組合せで正答です。
3.「b,c」はれ→は、は→なの双方を主要な上昇箇所とする点が不適切です。
4.「c,d」はは→な、な→にを疑問イントネーションの上昇箇所とはしません。
5.「d,e」は文末上昇のeは正しいものの、な→にのdは標準的な上昇として選びません。

覚えるポイント

東京方言では句頭の第1拍から第2拍への上昇と、疑問を示す発話末上昇を別々に見ます。語アクセントと文イントネーションを混同しないことが重要です。

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