20PM035|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
[t]と[n]で異なるのはどれか。 a.声帯振動 b.構音の場所 c.声門での気流の向き d.口腔内での接近の度合い e.軟口蓋(口蓋帆)の高さ
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
[t]と[n]はいずれも歯茎部で口腔内を完全閉鎖しますが、無声・有声と口蓋帆の状態が異なります。したがってaとeです。
解説
[t]は無声歯茎破裂音です。舌端・舌尖で歯茎部を閉鎖し、口蓋帆を挙上して鼻腔への通路を閉じ、口腔内圧を高めた後に開放します。[n]は有声歯茎鼻音で、同じ歯茎部に完全閉鎖を作りますが、口蓋帆を下げて鼻腔へ呼気を流し、声帯を振動させます。両者はともに通常、肺から外へ向かう呼気流を用いるため声門での気流方向は同じです。構音場所も歯茎、口腔内での狭めも完全閉鎖という点で共通します。異なるのはaの声帯振動とeの軟口蓋の高さです。
選択肢の確認
1.「a,b」は声帯振動aは異なりますが、構音の場所bはどちらも歯茎なので誤りです。
2.「a,e」は[t]が無声・口蓋帆挙上、[n]が有声・口蓋帆下降で、両方が異なるため正答です。
3.「b,c」は構音場所bも声門での気流方向cも両音で共通します。
4.「c,d」は気流方向cは同じで、口腔内での接近の度合いdも完全閉鎖で同じです。
5.「d,e」は口蓋帆の高さeは異なりますが、接近の度合いdは同じなので誤りです。
覚えるポイント
[t]と[n]は「場所と閉鎖は同じ」。違いは「[t]=無声・口蓋帆上昇」「[n]=有声・口蓋帆下降」です。