20PM034|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
Kübler-Ross,E,による死の受容の5段階でないのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
Kübler-Rossが示した死にゆく人の心理過程は、否認、怒り、取引、抑うつ、受容の五段階です。回想はこの五段階には含まれません。
解説
死の告知や予後の認識に直面した人が示し得る反応として、まず「自分に限って違う」とする否認、次に不公平感や周囲へ向かう怒り、条件付きで猶予を求める取引、喪失を実感する抑うつ、そして現実を静かに受け止める受容が整理されました。これは全員が同じ順序で必ず通る規範ではなく、段階が重なったり戻ったり、現れない段階があったりします。回想は人生を振り返り意味を再構成するライフレビューなどで重要ですが、Kübler-Rossの五段階の名称ではありません。
選択肢の確認
1.「抑うつ」は喪失の現実を認識して深い悲しみを経験する段階に含まれます。
2.「怒り」はなぜ自分なのかという思いや周囲への苛立ちが現れる段階です。
3.「回想」は人生を振り返る援助技法・心理過程ではありますが、死の受容の五段階ではないため正答です。
4.「否認」は診断や死の可能性を現実として認めにくい初期反応として含まれます。
5.「取引」は神や運命などに条件付きの猶予を求める心理を指し、五段階の一つです。
覚えるポイント
順序は「否認―怒り―取引―抑うつ―受容」です。臨床ではこの枠を相手へ押し付けず、反応の個人差と揺れを尊重します。