26PM037|第26回 言語聴覚士国家試験 過去問
母音の無声化が起こりやすいのはどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
東京方言などでは、狭母音/i, u/が無声子音に挟まれると無声化しやすく、「蕗」/fuki/の第1モーラの/u/が典型例です。
解説
母音の無声化は、声帯振動を伴うはずの母音が、無声子音環境で声帯振動の乏しい状態になる現象です。「蕗」では/ɸu̥ki/の/u/が無声両唇摩擦音[ɸ]と無声軟口蓋破裂音[k]の間にあり、高母音/u/なので条件を満たします。「武器」は第1子音/b/が有声で、同じ/u/でも無声子音間ではありません。「復帰」では語構造と促音を含む環境を区別し、設問が求める第1モーラの標準的な無声化例としては「蕗」が最も明確です。「奮起」は/u/の後が有声の鼻音/n/、「風紀」は長母音/uu/で、長母音全体が消えるような無声化は起こりにくいです。
選択肢の確認
1.「蕗(ふき)の第1モーラ」は/ɸ-u-k/で狭母音/u/が無声子音に挟まれるため○です。
2.「武器」は/b/が有声子音なので第1モーラの/u/は典型的無声化条件を満たさず×です。
3.「復帰」は促音を伴う形であり、ここで問う単純な第1モーラ例としては×です。
4.「奮起」は/u/の後続が有声鼻音/n/なので×です。
5.「風紀」は第1部が長母音/uu/で、短い狭母音の無声子音間という条件と異なり×です。
覚えるポイント
狭母音/i・u/+無声子音間が基本です。語末でも無声子音後なら起こり得ますが、有声子音や長母音が関わると生じにくくなります。