Y2019M04Q25|2019年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
次のエックス線とその測定に用いるサーベイメータとの組合せのうち、不適切なものはどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
入射窓と検出媒体により低エネルギー側の応答限界も変わります。微弱場の探索には高感度なGM式又はシンチレーション式、高線量率の定量には数え落としのない電離箱式が適します。電離箱式は電離電流を連続量として測るため、高線量率のX線場でも数え落としを生じません。
解説
微弱場の探索には高感度なGM式又はシンチレーション式、高線量率の定量には数え落としのない電離箱式が適します。入射窓と検出媒体により低エネルギー側の応答限界も変わります。
シンチレーション式は高感度ですが、結晶・窓の吸収とエネルギー依存性があるため、特に低エネルギーX線では適合範囲を確認します。
選択肢の確認
1.10keV 程度のエネルギーで、1mSv/h 程度の線量率のエックス線…………… NaI(Tl)シンチレーション式サーベイメータ
× 判定:正答(不適切な選択肢)。シンチレーション式は高感度ですが、結晶・窓の吸収とエネルギー依存性があるため、特に低エネルギーX線では適合範囲を確認します。
2.50~200keV のエネルギー範囲で、50μSv/h 程度の線量率のエックス線…………… 電離箱式サーベイメータ
○ 判定:正答ではない(記述は適切)。50 μSv/hかつ50~200 keVのX線は、広い線量率・エネルギー範囲を持つ電離箱式で測定できます。
3.100keV 程度のエネルギーで、10μSv/h 程度の線量率のエックス線…………… 半導体式サーベイメータ
○ 判定:正答ではない(記述は適切)。半導体式サーベイメータは電子・正孔対を利用し、小型で低線量率にも高感度ですが、低エネルギー側の応答には注意が必要です。
4.300keV 程度のエネルギーで、100μSv/h 程度の線量率のエックス線…………… GM 計数管式サーベイメータ
○ 判定:正答ではない(記述は適切)。300 keV付近で100 μSv/h程度なら、GM計数管式の使用範囲内であり高計数率の飽和も避けられます。波高分析ではなく線量率評価として適します。
5.300keV 程度のエネルギーで、10mSv/h 程度の線量率のエックス線…………… 電離箱式サーベイメータ
○ 判定:正答ではない(記述は適切)。10 mSv/h程度の高線量率域では、パルスを数える方式の数え落としを避け、電離電流を連続測定する電離箱式を用います。
覚えるポイント
GM式は高計数率で数え落とし・飽和を起こし得ます。シンチレーション式は高感度ですが、結晶・窓の吸収とエネルギー依存性があるため、特に低エネルギーX線では適合範囲を確認します。電離箱式は感度が低い一方、散乱線を含む高線量率場を線量率として測る用途に向きます。