Y2020M04Q212020年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の測定に関する知識放射線量・単位

放射線の量とその単位に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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正解: 2

正答

(2)

この問題のポイント

1 Gyは1 J/kgであり、吸収線量とカーマは同じ単位でもエネルギー付与の定義が異なります。吸収線量とカーマはともにJ/kg(Gy)ですが定義が異なり、等価線量と実効線量は放射線・組織の加重を行ってSvで表します。物理量の定義と単位を対で判定します。

解説

吸収線量とカーマはともにJ/kg(Gy)ですが定義が異なり、等価線量と実効線量は放射線・組織の加重を行ってSvで表します。物理量の定義と単位を対で判定します。

カーマKは非荷電粒子が解放した荷電粒子の初期運動エネルギーの総和を質量で割る量で、電荷の総和ではありません。単位はGyです。

選択肢の確認

1.吸収線量は、電離放射線の照射により単位質量の物質に付与されたエネルギーであり、単位はGy が用いられる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。吸収線量Dは物質へ実際に付与されたエネルギーを質量で割る量で、1 Gy=1 J/kgです。

2.カーマは、電離放射線の照射により、単位質量の物質中に生成された荷電粒子の電荷の総和であり、単位はGy が用いられる。
× 判定:正答(誤っている記述)。カーマKは非荷電粒子が解放した荷電粒子の初期運動エネルギーの総和を質量で割る量で、電荷の総和ではありません。単位はGyです。

3.等価線量は、人体の特定の組織・臓器当たりの吸収線量に、放射線の種類とエネルギーに応じて定められた放射線加重係数を乗じたもので、単位はSv が用いられる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。等価線量は組織平均吸収線量に放射線加重係数を掛けて求め、単位はSvです。

4.実効線量は、人体の各組織・臓器が受けた等価線量に、各組織・臓器の相対的な放射線感受性を示す組織加重係数を乗じ、これらを合計したもので、単位はSv が用いられる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。実効線量Eは、各組織の等価線量H_Tに組織加重係数w_Tを掛けた総和E=Σw_T H_Tで定義し、単位はSvです。吸収線量から等価線量を作る手順とは別です。

5.eV(電子ボルト)は、放射線のエネルギーの単位として用いられ、1eV は約1.6×10⁻¹⁹Jに相当する。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。1 eVは電子1個が1 Vの電位差で得るエネルギーで、1.602×10⁻¹⁹ Jです。

覚えるポイント

カーマKは非荷電粒子が解放した荷電粒子の初期運動エネルギーの総和を質量で割る量で、電荷の総和ではありません。Gyは物質に関するエネルギー/質量、Svは防護上の加重を含む線量、と整理します。単位はGyです。

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