Y2020M04Q22|2020年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
GM 計数管に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
消滅ガス、プラトー、不感時間も重要です。GM管は全放電で大パルスを得ますが、一次電離量の情報を失うためエネルギー分析はできません。GM領域では一つの入射事象が管全体の放電へ発展するため、パルスは大きい一方、一次電離量すなわち入射エネルギーの情報は失われます。
解説
GM領域では一つの入射事象が管全体の放電へ発展するため、パルスは大きい一方、一次電離量すなわち入射エネルギーの情報は失われます。消滅ガス、プラトー、不感時間も重要です。
GM放電は一次電離量にかかわらずほぼ同じ大きさになるため、入射放射線のエネルギー分析はできません。
選択肢の確認
1.GM 計数管の内部には電離気体として用いられる空気のほか、放射線によって生じる放電を短時間で消滅させるための消滅(クエンチング)ガスとしてアルゴンなどの希ガスが混入されている。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。主気体にはアルゴンなどの希ガス、消滅ガスには有機ガス又はハロゲンを少量用います。空気とアルゴンの役割を取り違えています。
2.回復時間は、入射放射線により一度放電し、一時的に検出能力が失われた後、パルス波高が弁別レベルまで回復するまでの時間で、GM 計数管が測定できる最大計数率に関係する。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。弁別レベルまで戻って次のパルスを数えられるまでを分解時間と呼びます。回復時間は通常波高へ完全に戻るまでなので、この定義は誤りです。
3.プラトーが長く、その傾斜が小さいプラトー特性のGM 計数管は、一般に性能が劣る。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。長く傾斜が小さいプラトーは、作動電圧が多少変わっても計数率が安定する良好な特性です。性能が劣るとする評価が逆です。
4.GM 計数管は、プラトー部分の中心部より高い印加電圧で使用する。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。GM管は安定したプラトーの中央付近で作動させます。高電圧側へ寄せると自然放電や管寿命低下の原因になるため誤りです。
5.GM 計数管では、入射放射線のエネルギーを分析することができない。
○ 判定:正答(記述は正しい)。GM放電では出力波高が一次電離量に依存せずほぼ一定になるため、入射エネルギー分析はできません。正しい記述です。
覚えるポイント
GMは「高感度・大パルス・エネルギー分析不可・不感時間あり」です。GM放電は一次電離量にかかわらずほぼ同じ大きさになるため、入射放射線のエネルギー分析はできません。 GMは高感度・大パルス・エネルギー分析不可・不感時間ありです。