Y2018M04Q23|2018年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線検出器とそれに関係の深い事項との組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
電離箱は飽和電離電流、比例計数管は気体増幅と波高比例、GM管は全放電、半導体は空乏層の電子・正孔対、シンチレーション検出器は蛍光を利用します。電離箱は飽和領域で一次イオン対をほぼ全て収集し、平均電離電流から線量率を求めます。
解説
電離箱は飽和電離電流、比例計数管は気体増幅と波高比例、GM管は全放電、半導体は空乏層の電子・正孔対、シンチレーション検出器は蛍光を利用します。
半導体検出器は空乏層で生じた電子・正孔対を収集する固体電離箱で、Siのε値は約3.6 eVです。
選択肢の確認
1.電離箱 ・・・・・・・・・・ 電子なだれ
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。電離箱は飽和領域で一次イオン対を収集し、電子なだれによる気体増幅は利用しません。電子なだれは比例領域やGM領域で生じるため、この対応は誤りです。
2.比例計数管 ・・・・・・・・ 窒息現象
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。窒息現象は極端な高計数率でGM管が連続放電状態となり計数できなくなる現象です。比例計数管に固有の事項ではないため、この対応は誤りです。
3.GM 計数管 ・・・・・・・・ グロー曲線
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。グロー曲線はTLD素子を加熱したときの発光強度と温度の関係です。GM計数管ではプラトーや不感時間を扱うため、この組合せは誤りです。
4.半導体検出器 ・・・・・・・ 空乏層
○ 判定:正答(記述は正しい)。半導体検出器は逆バイアスで形成した空乏層に生じる電子・正孔対を収集します。検出媒体と作動領域の対応が正しい組合せです。
5.シンチレーション検出器 ・・ G 値
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。G値は化学線量計で吸収エネルギー100 eV当たりに生成・消失する分子数を表します。シンチレーション検出器は蛍光を使うため対応しません。
覚えるポイント
電離箱=飽和領域、比例管=気体増幅、GM=プラトー、半導体=空乏層、シンチレータ=蛍光と対応させます。半導体検出器は空乏層で生じた電子・正孔対を収集する固体電離箱で、Siのε値は約3.6 eVです。