Y2018M04Q242018年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の測定に関する知識電離箱・比例計数管・GM計数管

GM 計数管に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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正解: 4

正答

(4)

この問題のポイント

GM領域では一つの入射事象が管全体の放電へ発展するため、パルスは大きい一方、一次電離量すなわち入射エネルギーの情報は失われます。消滅ガス、プラトー、不感時間も重要です。GM管は全放電で大パルスを得ますが、一次電離量の情報を失うためエネルギー分析はできません。

解説

GM領域では一つの入射事象が管全体の放電へ発展するため、パルスは大きい一方、一次電離量すなわち入射エネルギーの情報は失われます。消滅ガス、プラトー、不感時間も重要です。

GM放電は一次電離量にかかわらずほぼ同じ大きさになるため、入射放射線のエネルギー分析はできません。

選択肢の確認

1.GM 計数管では、入射放射線によって生じる一次イオン対の量とは無関係に、ほぼ一定の大きさの出力パルスが得られる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。GM領域では電子なだれが管全体の放電へ発展するため、一次イオン対数にかかわらず出力パルスはほぼ一定です。

2.GM 計数管の電離気体としては、通常、アルゴンなどの希ガスが用いられる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。GM管の主気体にはArなどの希ガスを用い、放電を止めるため有機ガス又はハロゲンを消滅ガスとして少量加えます。

3.GM 計数管には、放射線によって生じる放電を短時間で消滅させるため、消滅ガスとしてアルコールなどの有機ガス又は臭素などのハロゲンガスが少量混入される。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。GM管では持続放電を止めるため、アルコール等の有機ガス又は臭素等のハロゲンを消滅ガスとして少量加えます。

4.GM 計数管では、入射放射線のエネルギーを分析することができる。
× 判定:正答(誤っている記述)。GM放電は一次電離量にかかわらずほぼ同じ大きさになるため、入射放射線のエネルギー分析はできません。

5.GM 計数管には、放射線が入射してもパルス信号が検出できない時間があり、これを不感時間という。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。放電直後の検出不能区間が不感時間、次のパルスが弁別レベルを超えるまでが分解時間です。通常のパルス波高へ完全に戻るまでを回復時間といいます。

覚えるポイント

GMは「高感度・大パルス・エネルギー分析不可・不感時間あり」です。GM放電は一次電離量にかかわらずほぼ同じ大きさになるため、入射放射線のエネルギー分析はできません。

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