Y2018M10Q25|2018年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線の測定の用語に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
W値は気体中の1イオン対、ε値は半導体中の1電子・正孔対を作る平均エネルギーです。気体のW値は気体種で変わりますが、同じ気体では放射線の種類やエネルギーへの依存が小さい量です。GMプラトーではパルス波高が一次電離量に比例せず、時定数を長くすると指示変動が減る代わりに応答が遅くなります。
解説
W値は気体中の1イオン対、ε値は半導体中の1電子・正孔対を作る平均エネルギーです。GMプラトーではパルス波高が一次電離量に比例せず、時定数を長くすると指示変動が減る代わりに応答が遅くなります。
ε値は半導体中に電子・正孔対1個を作る平均エネルギーで、Siでは約3.6 eVです。
選択肢の確認
1.半導体検出器において、放射線が半導体中で1個の電子・正孔対を作るのに必要な平均エネルギーをε値といい、シリコン結晶の場合は、約3.6eV である。
○ 判定:正答(記述は正しい)。ε値は半導体中に電子・正孔対1個を作る平均エネルギーで、Siでは約3.6 eVです。
2.GM 計数管の動作特性曲線において、プラトー領域の印加電圧では、入射エックス線による一次電離量に比例した大きさの出力パルスが得られる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。GM計数管は全管放電のため、パルス波高が一次イオン対数に依存せずほぼ一定です。波高から付与エネルギーを求める比例特性はありません。
3.気体に放射線を照射したとき、1 個のイオン対を作るのに必要な平均エネルギーをW 値といい、気体の種類にあまり依存せず、放射線のエネルギーに応じてほぼ一定の値をとる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。W値は気体中にイオン対1個を作る平均エネルギーで、主に気体の種類で決まり、同じ気体なら放射線エネルギーへの依存は小さい量です。
4.線量率計の積分回路の時定数は、線量率計の指示の即応性に関係した定数で、時定数の値を小さくすると、指示値の相対標準偏差は小さくなるが、応答速度は遅くなる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。時定数を大きくすると統計的ゆらぎは小さくなる一方、指示の追従は遅くなります。小さくすると逆です。
5.測定器の指針が安定せず、ゆらぐ現象をフェーディングという。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。フェーディングは照射後の時間経過で蓄積信号が減少し、読取値が低下する現象です。指針のゆらぎとは異なります。
覚えるポイント
シリコンのε値は約3.6 eVです。ε値は半導体中に電子・正孔対1個を作る平均エネルギーで、Siでは約3.6 eVです。フェーディングは受動型線量計の蓄積信号が読取り前に減衰する現象で、指針の統計的な揺らぎとは異なります。