Y2020M04Q23|2020年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
サーベイメータに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
電離箱式は電離電流を連続量として測るため、高線量率のX線場でも数え落としを生じません。微弱場の探索には高感度なGM式又はシンチレーション式、高線量率の定量には数え落としのない電離箱式が適します。入射窓と検出媒体により低エネルギー側の応答限界も変わります。
解説
微弱場の探索には高感度なGM式又はシンチレーション式、高線量率の定量には数え落としのない電離箱式が適します。入射窓と検出媒体により低エネルギー側の応答限界も変わります。
シンチレーション式は高感度ですが、結晶・窓の吸収とエネルギー依存性があるため、特に低エネルギーX線では適合範囲を確認します。
選択肢の確認
1.電離箱式サーベイメータは、エネルギー依存性及び方向依存性が小さいので、散乱線の多い区域の測定に適している。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。電離箱式は広いエネルギー範囲で線量率を測れるため、散乱線を多く含むX線場の評価に適します。
2.電離箱式サーベイメータは、一般に、湿度の影響により零点の移動が起こりやすいので、測定に当たり留意する必要がある。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。電離箱式は微小な電離電流を測るため、高湿度で絶縁抵抗が下がると漏れ電流が増えて零点が移動します。そのため高湿度下で零点移動に留意するという記述は正しいです。
3.NaI(Tl)シンチレーション式サーベイメータは、感度が良く、自然放射線レベルの低線量率の放射線も検出することができるので、施設周辺の微弱な漏えい線の有無を調べるのに適している。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。NaI(Tl)シンチレーション式は光を光電子増倍するため高感度で、自然放射線程度の微弱な漏えい線の探索に向きます。用途と検出感度の対応は正しいです。
4.シンチレーション式サーベイメータは、30keV程度のエネルギーのエックス線の測定に適している。
× 判定:正答(誤っている記述)。30 keV程度の低エネルギーX線では入射窓・容器による吸収が大きく、結晶のエネルギー応答も強く変化します。通常のシンチレーション式の適用範囲とするのは不適切です。
5.半導体式サーベイメータは、20keV 程度のエネルギーのエックス線の測定には適していない。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。半導体式サーベイメータは電子・正孔対を利用し、小型で低線量率にも高感度ですが、低エネルギー側の応答には注意が必要です。
覚えるポイント
電離箱式は感度が低い一方、散乱線を含む高線量率場を線量率として測る用途に向きます。シンチレーション式は高感度ですが、結晶・窓の吸収とエネルギー依存性があるため、特に低エネルギーX線では適合範囲を確認します。GM式は高計数率で数え落とし・飽和を起こし得ます。