Y2020M04Q27|2020年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
被ばく線量測定のための放射線測定器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
電離箱・比例計数管・GM計数管は気体電離、シンチレーション検出器は蛍光、半導体検出器は電子・正孔対を利用します。気体電離検出器では印加電圧により電離箱領域、比例領域、GM領域へ作動状態が変わります。出力がエネルギー情報を保つかも判定の要点です。
解説
電離箱・比例計数管・GM計数管は気体電離、シンチレーション検出器は蛍光、半導体検出器は電子・正孔対を利用します。出力がエネルギー情報を保つかも判定の要点です。
OSLDは代表的にAl₂O₃:Cを用い、光刺激で輝尽発光を読みます。読出しを繰り返せ、適切な消去処理後に再使用できます。
選択肢の確認
1.フィルムバッジは、写真乳剤を塗付したフィルムを現像したときの黒化度により被ばく線量を評価する測定器で、各フィルタを通したフィルム濃度の変化から、放射線の実効エネルギーを推定することができる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。フィルムバッジは現像後の黒化度で線量を評価し、複数フィルタの黒化差から線質・実効エネルギーも推定できます。
2.電離箱式PD 型ポケット線量計は、充電により先端がY 字状に開いた石英繊維が、放射線の入射により閉じてくることを利用した線量計で、線量の読み取りは随時行うことができる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。PD型ポケット線量計は充電した石英繊維の開きが電離による放電で変化する直読式です。
3.半導体式ポケット線量計は、放射線の固体内での電離作用を利用した線量計で、検出器に高圧電源を必要とせず小型軽量で、1cm 線量当量がデジタル表示され、作業中の線量確認が容易である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。半導体式ポケット線量計はPN接合Siなどで生じる電荷を電気的に積算し、その場で表示できます。
4.光刺激ルミネセンス(OSL)線量計は、ラジオフォトルミネセンスを利用した線量計で、検出素子にはフッ化リチウム、フッ化カルシウムなどが用いられている。
× 判定:正答(誤っている記述)。OSLDは代表的にAl₂O₃:Cを用い、光刺激で輝尽発光を読みます。読出しを繰り返せ、適切な消去処理後に再使用できます。
5.電荷蓄積式(DIS)線量計は、電荷を蓄積する不揮発性メモリ素子(MOSFET トランジスタ)を電離箱の構成要素の一部とした線量計で、線量の読み取りは専用のリーダを用いて行う。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。DIS線量計はMOSFETを用いた電荷蓄積素子を組み込む電子式受動線量計で、専用リーダで読み出します。
覚えるポイント
検出媒体(気体・蛍光体・半導体)と出力(電流・パルス・発光)を一対一で覚えます。OSLDは代表的にAl₂O₃:Cを用い、光刺激で輝尽発光を読みます。読出しを繰り返せ、適切な消去処理後に再使用できます。