Y2020M10Q30|2020年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
蛍光ガラス線量計に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
TLDは加熱、RPLDは紫外線、OSLDは光刺激で蓄積情報を発光として読み出します。PD型と半導体式ポケット線量計は携帯中に直読できますが、受動型線量計には専用読取器が必要です。 RPLDは銀活性リン酸塩ガラスを紫外線で励起して蛍光を読みます。
解説
TLDは加熱、RPLDは紫外線、OSLDは光刺激で蓄積情報を発光として読み出します。PD型と半導体式ポケット線量計は携帯中に直読できますが、受動型線量計には専用読取器が必要です。
RPLDでは紫外線読出し後も蛍光中心が残るため、同じ素子を繰り返し読み取れます。
選択肢の確認
1.測定可能な線量の範囲は、熱ルミネセンス線量計より広く、0.1μSv~100Sv 程度である。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。本試験で示す0.1 μSv~100 Sv程度はTLDの代表的な範囲です。RPLDの上限はおおむね10 Svで、TLDより広いとはいえません。
2.放射線により生成された蛍光中心に緑色のレーザー光を当て、発生する蛍光を測定することにより、線量を読み取る。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。RPLDは銀活性リン酸塩ガラスを紫外線で励起して蛍光を読みます。緑色レーザー光はOSLD側の刺激光なので、読出し原理の対応が誤りです。
3.発光量を一度読み取った後も蛍光中心は消滅しないので、再度読み取ることができる。
○ 判定:正答(記述は正しい)。RPLDは読出しによって蛍光中心が消えないため、同じ蓄積線量を反復して読み出せます。正しい特徴です。
4.素子は、光学的アニーリングを行うことにより、再度使用することができる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。RPLDの履歴を消去して再使用するには高温の熱アニーリングを行います。光学的ブリーチはOSLDの消去法なので誤りです。
5.素子には、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウムなどの蛍光物質が用いられており、湿度の影響を受けやすい。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。RPLD素子は銀活性リン酸塩ガラスです。硫酸カルシウムや硫酸マグネシウムはTLD材料であり、素子の対応が誤りです。
覚えるポイント
RPLDでは紫外線読出し後も蛍光中心が残るため、同じ素子を繰り返し読み取れます。TLD=熱、RPLD=紫外線、OSLD=光刺激、PD/半導体ポケット=直読、と対応させます。