Y2021M04Q21|2021年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
エックス線の量に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
吸収線量とカーマはともにJ/kg(Gy)ですが定義が異なり、等価線量と実効線量は放射線・組織の加重を行ってSvで表します。物理量の定義と単位を対で判定します。1 Gyは1 J/kgであり、吸収線量とカーマは同じ単位でもエネルギー付与の定義が異なります。 吸収線量Dは物質へ実際に付与されたエネルギーを質量で割る量で、1 Gy=1 J/kgです。
解説
カーマと吸収線量はエネルギー授受を表す物理量です。等価線量と実効線量は人体影響を放射線加重係数・組織加重係数で重み付けした防護量です。1 cm線量当量などは、測定可能な値から防護量を保守的に評価する実用量です。よって(3)が誤りです。
選択肢の確認
1.放射線に関する量は、その目的に応じて異なった量が定義されており、物理量、防護量及び実用量の三つの量に大別される。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。目的に応じて物理量・防護量・実用量に大別できます。
2.吸収線量は、物理量である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。吸収線量は物質への単位質量当たり付与エネルギーという物理量です。
3.カーマは、防護量である。
× 判定:正答(誤っている記述)。カーマは非荷電粒子から荷電粒子へ移ったエネルギーを表す物理量です。
4.1cm 線量当量は、実用量である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。1 cm線量当量は外部被ばく管理に用いる実用量です。
5.エックス線の放射線加重係数は、1 である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。X線・γ線など光子の放射線加重係数は1です。 粒子フルエンスの単位はm⁻²で、エネルギーフルエンスにはJ·m⁻²を用います。
覚えるポイント
カーマKは非荷電粒子が解放した荷電粒子の初期運動エネルギーの総和を質量で割る量で、電荷の総和ではありません。単位はGyです。Gyは物質に関するエネルギー/質量、Svは防護上の加重を含む線量、と整理します。