Y2021M10Q21|2021年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線の量とその単位に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
吸収線量とカーマはともにJ/kg(Gy)ですが定義が異なり、等価線量と実効線量は放射線・組織の加重を行ってSvで表します。物理量の定義と単位を対で判定します。1 Gyは1 J/kgであり、吸収線量とカーマは同じ単位でもエネルギー付与の定義が異なります。 等価線量は組織平均吸収線量に放射線加重係数を掛ける防護量で、単位の次元はJ/kg、特別名はSvです。
解説
吸収線量とカーマはともにJ/kg(Gy)ですが定義が異なり、等価線量と実効線量は放射線・組織の加重を行ってSvで表します。物理量の定義と単位を対で判定します。
実効線量は各組織等価線量を組織加重して合計する防護量で、次元はJ/kg、特別名はSvです。C/kgは照射線量の単位なので誤りです。
選択肢の確認
1.吸収線量は、電離放射線の照射により、単位質量の物質に付与されたエネルギーをいい、単位はJ/kg で、その特別な名称としてGy が用いられる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。吸収線量Dは物質へ実際に付与されたエネルギーを質量で割る量で、1 Gy=1 J/kgです。
2.カーマは、エックス線などの間接電離放射線の照射により、単位質量の物質中に生じた二次荷電粒子の初期運動エネルギーの総和であり、単位はJ/kg で、その特別な名称としてGy が用いられる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。カーマKは非荷電粒子が解放した荷電粒子の初期運動エネルギーの総和を質量で割る量で、電荷の総和ではありません。単位はGyです。
3.等価線量の単位は吸収線量と同じJ/kg であるが、吸収線量と区別するため、その特別な名称としてSv が用いられる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。等価線量は組織平均吸収線量に放射線加重係数を掛ける防護量で、単位の次元はJ/kg、特別名はSvです。
4.実効線量は、放射線防護の観点から定められた量であり、単位はC/kg で、その特別な名称としてSv が用いられる。
× 判定:正答(誤っている記述)。実効線量は各組織等価線量を組織加重して合計する防護量で、次元はJ/kg、特別名はSvです。C/kgは照射線量の単位なので誤りです。
5.eV(電子ボルト)は、放射線のエネルギーの単位として用いられ、1eV は約1.6×10⁻¹⁹J に相当する。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。1 eVは電子1個が1 Vの電位差で得るエネルギーで、1.602×10⁻¹⁹ Jです。
覚えるポイント
Gyは物質に関するエネルギー/質量、Svは防護上の加重を含む線量、と整理します。C/kgは照射線量の単位なので誤りです。実効線量は各組織等価線量を組織加重して合計する防護量で、次元はJ/kg、特別名はSvです。