Y2021M10Q22|2021年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
被ばく線量測定のための放射線測定器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
出力がエネルギー情報を保つかも判定の要点です。電離箱・比例計数管・GM計数管は気体電離、シンチレーション検出器は蛍光、半導体検出器は電子・正孔対を利用します。気体電離検出器では印加電圧により電離箱領域、比例領域、GM領域へ作動状態が変わります。
解説
電離箱・比例計数管・GM計数管は気体電離、シンチレーション検出器は蛍光、半導体検出器は電子・正孔対を利用します。出力がエネルギー情報を保つかも判定の要点です。
OSLDは代表的にAl₂O₃:Cを用い、光刺激で輝尽発光を読みます。読出しを繰り返せ、適切な消去処理後に再使用できます。
選択肢の確認
1.熱ルミネセンス線量計(TLD)は、放射線照射後、素子を加熱することによって発する蛍光の強度から線量を読み取る線量計で、線量を読み取ると素子から情報が消失してしまうので、1 回しか線量を読み取ることができない。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。TLDは照射で捕獲されたキャリアを加熱して発光させます。読出しで情報は失われますが、熱アニーリング後に再使用できます。
2.電離箱式PD 型ポケット線量計は、充電により先端がY 字状に開いた石英繊維が、放射線の入射により閉じてくることを利用した線量計である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。PD型ポケット線量計は充電した石英繊維の開きが電離による放電で変化する直読式です。
3.半導体式ポケット線量計は、固体内での放射線の電離作用を利用した線量計で、検出器にはPN 接合型シリコン半導体が用いられている。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。半導体式ポケット線量計はPN接合Siなどで生じる電荷を電気的に積算し、その場で表示できます。
4.光刺激ルミネセンス(OSL)線量計は、ラジオフォトルミネセンスを利用した線量計で、検出素子にはフッ化カルシウムなどが用いられている。
× 判定:正答(誤っている記述)。OSLDは代表的にAl₂O₃:Cを用い、光刺激で輝尽発光を読みます。読出しを繰り返せ、適切な消去処理後に再使用できます。
5.電荷蓄積式(DIS)線量計は、不揮発性メモリ素子(MOSFET トランジスタ)を電離箱の構成要素の一部とした線量計である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。DIS線量計はMOSFETを用いた電荷蓄積素子を組み込む電子式受動線量計で、専用リーダで読み出します。
覚えるポイント
検出媒体(気体・蛍光体・半導体)と出力(電流・パルス・発光)を一対一で覚えます。読出しを繰り返せ、適切な消去処理後に再使用できます。OSLDは代表的にAl₂O₃:Cを用い、光刺激で輝尽発光を読みます。