Y2022M10Q232022年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の測定に関する知識放射線量・単位

次のエックス線とその測定に用いるサーベイメータの組合せのうち、適切でないものはどれか。

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正解: 1

正答

(1)

この問題のポイント

微弱場の探索には高感度なGM式又はシンチレーション式、高線量率の定量には数え落としのない電離箱式が適します。入射窓と検出媒体により低エネルギー側の応答限界も変わります。電離箱式は電離電流を連続量として測るため、高線量率のX線場でも数え落としを生じません。 0.1 μSv/h程度の微弱なX線には、高感度なシンチレーション式が適します。

解説

50 mSv/hはGM式の通常の線量率測定には高すぎます。多数のパルスが分解時間内に重なり、指示が真値より低くなるため、広い線量率範囲を扱える電離箱式などを選びます。散乱線の幅広いエネルギー分布に対してGM式の応答は一定でもありません。

選択肢の確認

1.50mSv/h 程度の線量率で、散乱線を多く含むエックス線…………………………………………… GM 計数管式サーベイメータ
× 判定:正答(不適切な選択肢)。高線量率と多量の散乱線はいずれもGM式の弱点で、過負荷時の過小指示も危険です。

2.0.1µSv/h 程度の線量率のエックス線…………………………………………… シンチレーション式サーベイメータ
○ 判定:正答ではない(記述は適切)。0.1 μSv/h程度の微弱なX線には、高感度なシンチレーション式が適します。低線量率場の有無を探す用途と検出感度が対応しています。

3.200mSv/h 程度の線量率のエックス線…………………………………………… 電離箱式サーベイメータ
○ 判定:正答ではない(記述は適切)。200 mSv/hという高線量率では、パルスの数え落としを避けて電離電流を測る電離箱式が適します。高線量率域と測定原理の対応は正しいです。

4.湿度の高い場所における100µSv/h 程度の線量率のエックス線…………………………………………… GM 計数管式サーベイメータ
○ 判定:正答ではない(記述は適切)。密閉構造のGM計数管式は、電離箱式より湿度の影響を受けにくい選択です。

5.100keV 程度のエネルギーで、10µSv/h 程度の線量率のエックス線…………………………………………… 半導体式サーベイメータ
○ 判定:正答ではない(記述は適切)。半導体式は100 keV程度のX線に対応し、小型で10 μSv/h程度を測れます。

覚えるポイント

シンチレーション式は高感度ですが、結晶・窓の吸収とエネルギー依存性があるため、特に低エネルギーX線では適合範囲を確認します。電離箱式は感度が低い一方、散乱線を含む高線量率場を線量率として測る用途に向きます。GM式は高計数率で数え落とし・飽和を起こし得ます。

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