Y2023M10Q30|2023年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
男性の放射線業務従事者が、エックス線装置を用い、肩から大腿部までを覆う防護衣を着用して放射線業務を行った。労働安全衛生関係法令に基づき、胸部(防護衣の下)及び頭・頸部の2 か所に放射線測定器を装着して、被ばく線量を測定した結果は、次の表のとおりであった。 この業務に従事した間に受けた外部被ばくによる実効線量の算定値について、最も近いものは(1)~(5)のうちどれか。 ただし、防護衣の中は均等被ばくとみなし、外部被ばくによる実効線量は、その評価に用いる線量当量についての測定値から次の式により算出するものとする。 H_EE=0.08H_a+0.44H_b+0.45H_c+0.03H_m H_EE:外部被ばくによる実効線量 H_a:頭・頸部における線量当量 H_b:胸・上腕部における線量当量 H_c:腹・大腿部における線量当量 H_m:「頭・頸部」、「胸・上腕部」及び「腹・大腿部」のうち被ばくが最大となる部位における線量当量

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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
防護衣内を均等としてH_a=0.8 mSv、H_b=H_c=0.3 mSv、H_m=0.8 mSvとします。係数を掛けたH_EE=0.08×0.8+0.44×0.3+0.45×0.3+0.03×0.8=0.355 mSvに最も近いのは0.35 mSvです。
解説
防護衣内を均等とするため、Ha=0.8、Hb=0.3、Hc=0.3、Hm=max(0.8,0.3,0.3)=0.8 mSvです。HEE=0.08×0.8+0.44×0.3+0.45×0.3+0.03×0.8=0.064+0.132+0.135+0.024=0.355 mSv。最も近いのは0.35 mSvです。
選択肢の確認
1.0.20mSv
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。0.20 mSvは胸部・腹部の寄与だけでも0.267 mSvあるため不足します。
2.0.30mSv
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。0.30 mSvはHa・Hmを含む全項合計より小さいです。
3.0.35mSv
○ 判定:正答(記述は正しい)。計算値0.355 mSvに最も近い選択肢です。 防護衣内で均等被ばくとみなす条件では、未測定の胸部・腹部区分を防護衣内の測定結果で補います。
4.0.50mSv
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。0.50 mSvは1 cm値を指定式へ代入した結果より大きいです。
5.0.55mSv
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。0.55 mSvも70 μm値を混在させるなどした過大値です。
覚えるポイント
不均等被ばくの算定では、防護衣外の頭・頸部と防護衣内の測定部位を別の領域へ割り当てます。三部位の最大線量当量は、0.03を掛けるH_mにも一度加えます。