Y2023M10Q31|2023年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
細胞の放射線感受性に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
細胞周期ではS期後期が比較的抵抗性で、S期初期はより高感受性です。M期・G2後期は高感受性なので、各期の名称を前後関係と結び付けます。
解説
細胞周期ではM期・G₂期後半、G₁期後半からS期初期が高感受性で、S期後半は比較的抵抗性です。よってS期初期がS期後期より高感受性とする1が正答です。組織では活発に分裂する未分化細胞が高感受性で、小腸なら腺窩細胞がこれに該当します。哺乳動物細胞の生存率曲線には通常、亜致死損傷の修復を反映する肩があります。
選択肢の確認
1.細胞周期の中で、S 期(DNA 合成期)初期は、S 期後期より放射線感受性が高い。
○ 判定:正答(記述は正しい)。S期初期は、抵抗性の高いS期後期より感受性が高くなります。
2.細胞周期の中で、S 期後期は、M 期(分裂期)より放射線感受性が高い。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。M期は高感受性で、S期後期がM期より高いという関係は逆です。
3.細胞周期の中で、G₁ 期(DNA 合成準備期)初期は、G₂ 期(分裂準備期)後期より放射線感受性が高い。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。G₂期後期は高感受性で、G₁期初期より低いとはいえません。
4.細胞に放射線を照射したときの線量を横軸に、細胞の生存率を縦軸にとってグラフにすると、ほとんどの哺乳動物細胞では指数関数型となる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。哺乳動物細胞では通常、肩をもつシグモイド型の生存率曲線となります。
5.小腸の絨毛先端部の細胞は、腺窩細胞(クリプト細胞)より放射線感受性が高い。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。分裂の盛んな腺窩細胞の方が、分化した絨毛先端部細胞より高感受性です。
覚えるポイント
高感受性細胞は分裂が盛んで未分化です。平均致死線量D0が小さいほど感受性が高く、哺乳動物細胞の生存曲線には亜致死損傷修復を反映する肩があります。