Y2018M04Q392018年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の生体に与える影響に関する知識細胞・DNA・染色体

放射線による遺伝的影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

子孫へ伝わる可能性があるのは生殖細胞の変異です。倍加線量は自然突然変異率を2倍にする線量で、値が大きいほど単位線量当たりの遺伝的リスクは小さいと解釈します。生殖細胞変異は子孫へ伝わり得ますが、体細胞変異は被ばく者本人の影響として扱います。

解説

子孫へ伝わる可能性があるのは生殖細胞の変異です。倍加線量は自然突然変異率を2倍にする線量で、値が大きいほど単位線量当たりの遺伝的リスクは小さいと解釈します。

胎内被ばくで出生児本人に現れる発育遅滞は身体的影響であり、子孫へ伝わる遺伝的影響とは区別します。

選択肢の確認

1.生殖腺が被ばくしたときに生じるおそれのある障害には、子孫への遺伝的影響のほか、被ばく者本人の身体的影響に分類されるものもある。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。生殖腺被ばくは、生殖細胞変異による子孫への影響だけでなく、不妊など被ばく者本人の身体的影響も起こし得ます。

2.生殖細胞に突然変異が生じても、子孫に遺伝的影響が生じるとは限らない。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。生殖細胞に変異が生じても、その細胞が受精に寄与し、胚が出生まで発育し、変異の影響が発現するとは限りません。したがって子孫に必ず影響するわけではないという記述は正しいです。

3.胎内被ばくを受け、出生した子供にみられる発育遅滞は、遺伝的影響である。
× 判定:正答(誤っている記述)。胎内被ばくで出生児本人に現れる発育遅滞は身体的影響であり、子孫へ伝わる遺伝的影響とは区別します。

4.小児が被ばくした場合にも、子孫に遺伝的影響が生じるおそれがある。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。小児でも将来生殖に用いられる生殖細胞が被ばくすれば、変異が子孫へ伝わる可能性があります。

5.遺伝的影響は、次世代だけでなく、それ以後の世代に現れる可能性もある。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。生殖細胞変異が子孫へ伝わった場合、保因状態などを介して次世代以降にも現れる可能性があります。

覚えるポイント

体細胞=本人、生殖細胞=子孫。倍加線量は大きいほど遺伝的影響が起こりにくい指標です。胎内被ばくで出生児本人に現れる発育遅滞は身体的影響であり、子孫へ伝わる遺伝的影響とは区別します。

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