Y2018M04Q402018年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の生体に与える影響に関する知識線量効果・被ばく条件

生物学的効果比(RBE)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

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正解: 1

正答

(1)

この問題のポイント

RBEは同じ生物効果を生じる基準放射線の吸収線量を試験放射線の吸収線量で割った値です。RBEは効果や線量率等に依存し、LET約100 keV/μm付近で最大となった後は過剰損傷のため低下します。RBEは生物効果、総線量、線量率、酸素状態によって変わり、線質だけの固定定数ではありません。

解説

RBEは同じ生物効果を生じる基準放射線の吸収線量を試験放射線の吸収線量で割った値です。RBEは効果や線量率等に依存し、LET約100 keV/μm付近で最大となった後は過剰損傷のため低下します。

RBEは同一の生物効果を生じる基準放射線の吸収線量を、試験放射線の吸収線量で割って定義します。

選択肢の確認

1.RBE は、次の式で定義される。RBE=(ある生物学的効果を引き起こすのに必要な基準放射線の吸収線量)/(同一の効果を引き起こすのに必要な対象放射線の吸収線量)
○ 判定:正答(記述は正しい)。RBEは、同じ生物学的効果を起こす基準放射線の吸収線量を、対象放射線の吸収線量で割った無次元の比であり、提示式は正しいです。

2.RBE を求めるときの基準放射線には、⁶⁰Co のベータ線を用いる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。RBEの基準には通常X線またはガンマ線を用います。⁶⁰Coはガンマ線源として利用されますが、「⁶⁰Coのベータ線」を通常の基準とする記述は誤りです。

3.エックス線は、そのエネルギーの高低にかかわらず、RBE が1 より小さい。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。X線のRBEは基準線質とエネルギー、生物学的終点により概ね1付近で変化します。どのエネルギーでも必ず1未満とする断定は誤りです。

4.RBE の値は、同じ線質の放射線であれば、着目する生物学的効果、線量率などの条件が異なっても変わらない。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。RBEは生物学的終点、総線量、線量率、分割、酸素分圧などの条件で変化します。同じ線質なら不変とする記述は誤りです。

5.RBE は、放射線の線エネルギー付与(LET)に依存しており、どのような生物学的効果であっても、1 MeV/μm 付近のLET 値をもつ放射線のRBE の値が最大である。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。RBEが最大となるLETは概ね100 keV/μm付近で、1 MeV/μmとする数値は高すぎます。最大の位置やRBE自体も生物学的終点などで変わるため、「どの生物学的効果でも」とする無条件の断定も誤りです。

覚えるポイント

RBE=基準線量/試験線量、LET約100 keV/μmで山形、OER=無酸素線量/酸素存在下線量です。RBEは同一の生物効果を生じる基準放射線の吸収線量を、試験放射線の吸収線量で割って定義します。

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