Y2021M04Q322021年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の生体に与える影響に関する知識線量効果・被ばく条件

放射線の生体影響などに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

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正解: 1

正答

(1)

この問題のポイント

OERは同じ生物効果に必要な無酸素下線量を酸素存在下線量で割り、低LET放射線の酸素増感を表します。半致死線量は一定期間内に集団の50%が死亡する線量で、平均致死線量D₀とは別の指標です。OERは同一効果を与える無酸素下線量を酸素存在下線量で割った値です。

解説

OERは同じ生物効果に必要な無酸素下線量を酸素存在下線量で割り、低LET放射線の酸素増感を表します。半致死線量は一定期間内に集団の50%が死亡する線量で、平均致死線量D₀とは別の指標です。

酸素は低LET放射線によるラジカル損傷を固定するため、同じ効果に必要な線量は低酸素下で大きくなります。

選択肢の確認

1.酸素増感比(OER)は、酸素が存在しない状態と存在する状態とを比較し、同じ生物学的効果を与える線量の比で、酸素効果の大きさを表すものである。
○ 判定:正答(記述は正しい)。酸素増感比OERは、同じ生物効果を生じる無酸素下線量を酸素存在下線量で割った比で、酸素効果の大きさを表すため正しい記述です。

2.平均致死線量は、被ばくした集団のうち50%の個体が一定の期間内に死亡する線量である。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。被ばく個体集団の50%が定めた期間内に死亡する線量はLD50、すなわち半致死線量です。平均致死線量D₀は細胞生存曲線の指標であり、用語が誤りです。

3.半致死線量は、被ばくした集団の全ての個体が一定の期間内に死亡する最小線量の50%に相当する線量である。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。半致死線量LD50は定めた期間内に個体集団の50%が死亡する線量です。全致死線量の50%として定義するものではありません。

4.全致死線量は、半致死線量の2 倍に相当する線量であり、この線量を被ばくした個体は数時間~数日のうちに死亡する。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。全致死線量はLD50の単純な2倍とは定義されず、死亡までの期間も線量域と主病態で変わります。数時間~数日と一律にする後半も誤りです。

5.生物学的効果比(RBE)は、基準となる放射線と問題にしている放射線について、各々の同一線量を被ばくしたときの集団の生存率の比により、線質の異なる放射線の生物学的効果の大きさを比較したものである。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。RBEは同一の生物学的効果を与える基準放射線線量と対象放射線線量の比です。同一線量被ばく後の集団生存率を直接割る説明は定義と異なります。

覚えるポイント

OER=無酸素下線量/酸素存在下線量です。SH化合物はラジカルを捕捉して防護し、LD50と細胞生存曲線のD₀を区別します。酸素は低LET放射線によるラジカル損傷を固定するため、同じ効果に必要な線量は低酸素下で大きくなります。

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