Y2021M04Q312021年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の生体に与える影響に関する知識細胞・DNA・染色体

細胞の放射線感受性に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

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正解: 1

正答

(1)

この問題のポイント

細胞周期ではS期後期が比較的抵抗性で、S期初期はそれより感受性が高い関係です。G2後期からM期は高感受性なので、G1初期をG2後期より高いとする比較は成立しません。

解説

一般に、細胞周期ではM期とG₂期後半、さらにG₁期後半からS期初期の感受性が高く、DNA修復に使える相同配列がそろうS期後半は抵抗性が高くなります。したがって、S期初期の方がS期後期より感受性が高いとする1が正答です。哺乳動物細胞の生存率曲線は通常、低線量域に肩をもつシグモイド型です。

選択肢の確認

1.細胞分裂の周期の中で、S 期(DNA 合成期)初期は、S 期後期より放射線感受性が高い。
○ 判定:正答(記述は正しい)。S期初期は、抵抗性の高いS期後期より放射線感受性が高い時期です。

2.細胞分裂の周期の中で、S 期後期は、M 期(分裂期)より放射線感受性が高い。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。M期は最も感受性が高い時期の一つであり、S期後期の方が高いとはいえません。

3.細胞分裂の周期の中で、G1 期(DNA 合成準備期)初期は、G2 期(分裂準備期)後期より放射線感受性が高い。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。G₂期(分裂準備期)後期は放射線感受性が高い時相で、G₁期(DNA合成準備期)初期はそれより低感受性です。G₁期初期の方が高いとする比較は逆です。

4.細胞に放射線を照射したときの線量を横軸に、細胞の生存率を縦軸にとってグラフにすると、ほとんどの哺乳動物細胞では指数関数型となる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。ほとんどの哺乳動物細胞では、亜致死損傷の修復を反映した肩のあるシグモイド型になります。

5.平均致死線量は、細胞の放射線感受性を表す指標として用いられ、その値が大きいほど、細胞の放射線感受性は高い。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。平均致死線量D₀が大きいほど同じ生存率まで多くの線量を要するため、感受性は低いと評価します。

覚えるポイント

哺乳動物細胞の生存曲線は一般に低線量域に肩を持ちます。平均致死線量D0は大きいほど抵抗性が高く、小さいほど放射線感受性が高い指標です。

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