Y2021M04Q302021年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の測定に関する知識シンチレーション・半導体検出器

熱ルミネッセンス線量計(TLD)と蛍光ガラス線量計(RPLD)に関する次のA からD の記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 素子として、TLD ではフッ化リチウム、硫酸カルシウムなどが、RPLD では銀活性リン酸塩ガラスが用いられる。 B 線量読み取りのための発光は、TLD では加熱により、RPLD では紫外線照射により行われる。 C 線量の読み取りは、TLD では何度でも繰り返し行うことができるが、RPLD では線量を読み取ると素子から情報が消失してしまうため、1 回しか行うことができない。 D RPLD の素子は1 回しか使用することができないが、TLD の素子はアニーリング処理を行うことにより、再度使用することができる。

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正解: 1

正答

(1)

この問題のポイント

TLDはLiFやCaSO₄などを加熱して発光を読み、RPLDは銀活性リン酸塩ガラスを紫外線で励起します。材料と刺激方法の対応が正しい二記述を選びます。

解説

条件を満たす記述は「A,B」です。
A:正しい。TLDにはフッ化リチウムや硫酸カルシウムなどの熱蛍光材料、RPLDには銀活性リン酸塩ガラスを用います。両線量計の素子材料の対応は正しいです。
B:正しい。TLDは加熱して熱ルミネセンスを読み、RPLDは紫外線で蛍光中心を励起してラジオフォトルミネセンスを読むため、両方の刺激方法が正しいです。
C:誤り。TLDは加熱読出しで蓄積情報が消え、RPLDは読出しても蛍光中心が消えず反復読出しできます。記述は両者の特徴を逆にしています。
D:誤り。RPLDも高温の熱アニーリング後に再使用できます。RPLDだけ一回限りとする前半が誤りで、TLDの再使用部分だけは正しいです。

選択肢の確認

1.A,B
○ 判定:正答(記述は正しい)。Aは正しい記述です。TLDにはフッ化リチウムや硫酸カルシウムなどの熱蛍光材料、RPLDには銀活性リン酸塩ガラスを用います。両線量計の素子材料の対応は正しいです。 Bは正しい記述です。TLDは加熱して熱ルミネセンスを読み、RPLDは紫外線で蛍光中心を励起してラジオフォトルミネセンスを読むため、両方の刺激方法が正しいです。

2.A,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは組合せに入れられません。TLDは加熱読出しで蓄積情報が消え、RPLDは読出しても蛍光中心が消えず反復読出しできます。記述は両者の特徴を逆にしています。 Bは組合せに必要です。TLDは加熱して熱ルミネセンスを読み、RPLDは紫外線で蛍光中心を励起してラジオフォトルミネセンスを読むため、両方の刺激方法が正しいです。

3.B,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは組合せに入れられません。TLDは加熱読出しで蓄積情報が消え、RPLDは読出しても蛍光中心が消えず反復読出しできます。記述は両者の特徴を逆にしています。 Aは組合せに必要です。TLDにはフッ化リチウムや硫酸カルシウムなどの熱蛍光材料、RPLDには銀活性リン酸塩ガラスを用います。両線量計の素子材料の対応は正しいです。

4.B,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Dは組合せに入れられません。RPLDも高温の熱アニーリング後に再使用できます。RPLDだけ一回限りとする前半が誤りで、TLDの再使用部分だけは正しいです。 Aは組合せに必要です。TLDにはフッ化リチウムや硫酸カルシウムなどの熱蛍光材料、RPLDには銀活性リン酸塩ガラスを用います。両線量計の素子材料の対応は正しいです。

5.C,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは組合せに入れられません。TLDは加熱読出しで蓄積情報が消え、RPLDは読出しても蛍光中心が消えず反復読出しできます。記述は両者の特徴を逆にしています。 Dは組合せに入れられません。RPLDも高温の熱アニーリング後に再使用できます。RPLDだけ一回限りとする前半が誤りで、TLDの再使用部分だけは正しいです。 Aは組合せに必要です。TLDにはフッ化リチウムや硫酸カルシウムなどの熱蛍光材料、RPLDには銀活性リン酸塩ガラスを用います。両線量計の素子材料の対応は正しいです。 Bは組合せに必要です。TLDは加熱して熱ルミネセンスを読み、RPLDは紫外線で蛍光中心を励起してラジオフォトルミネセンスを読むため、両方の刺激方法が正しいです。

覚えるポイント

RPLDは読出しで情報中心が消えず反復測定できます。TLDは一回の加熱読出しで情報を失いますが、熱アニーリングで初期化して再使用できます。

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