Y2018M10Q23|2018年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
熱ルミネセンス線量計(TLD)と蛍光ガラス線量計(RPLD)とを比較した次のA から D の記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A TLD の方が、RPLD より素子間の感度のばらつきが少なく、フェーディングも小さい。 B 線量を読み取るための発光は、TLD では加熱により、RPLD では紫外線照射により行われる。 C 線量の読み取りは、RPLD では繰り返し行うことができるが、TLD では線量を読み取ることによって素子から情報が消失してしまうため、1回しか行うことができない。 D TLD の素子は1 回しか使用することができないが、RPLD の素子は、使用後加熱処理を行うことにより、再度使用することができる。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
TLDとRPLDは、素子感度のばらつき、フェーディング、読出刺激、再利用方法を分けて比べます。TLDは加熱発光、RPLDは紫外線励起であり、読出しの可逆性が異なります。
解説
条件を満たす記述は「B,C」です。
A:誤り。RPLDはTLDより素子間感度のばらつきが小さく、フェーディングも小さいのが一般的です。大小関係をTLD優位とする記述は逆です。
B:正しい。TLDは捕獲電子を加熱で解放して熱ルミネセンスを読み、RPLDは銀活性リン酸塩ガラスに紫外線を当ててRPL蛍光を読むため正しい対応です。
C:正しい。RPLDは読出しで蛍光中心が消えないため反復読出しできます。TLDは加熱読出しで蓄積情報が消えるため、同じ照射情報は一回だけ読みます。
D:誤り。TLDとRPLDはどちらも、高温の熱アニーリングで使用履歴を消去した後に再使用できます。RPLDの加熱再使用を述べた後半は正しい一方、TLDを一回使用限りとする前半が誤りです。
選択肢の確認
1.A,B
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは組合せに入れられません。RPLDはTLDより素子間感度のばらつきが小さく、フェーディングも小さいのが一般的です。大小関係をTLD優位とする記述は逆です。 Cは組合せに必要です。RPLDは読出しで蛍光中心が消えないため反復読出しできます。TLDは加熱読出しで蓄積情報が消えるため、同じ照射情報は一回だけ読みます。
2.A,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは組合せに入れられません。RPLDはTLDより素子間感度のばらつきが小さく、フェーディングも小さいのが一般的です。大小関係をTLD優位とする記述は逆です。 Bは組合せに必要です。TLDは捕獲電子を加熱で解放して熱ルミネセンスを読み、RPLDは銀活性リン酸塩ガラスに紫外線を当ててRPL蛍光を読むため正しい対応です。
3.B,C
○ 判定:正答(記述は正しい)。Bは正しい記述です。TLDは捕獲電子を加熱で解放して熱ルミネセンスを読み、RPLDは銀活性リン酸塩ガラスに紫外線を当ててRPL蛍光を読むため正しい対応です。 Cは正しい記述です。RPLDは読出しで蛍光中心が消えないため反復読出しできます。TLDは加熱読出しで蓄積情報が消えるため、同じ照射情報は一回だけ読みます。
4.B,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Dは組合せに入れられません。TLDとRPLDはどちらも、高温の熱アニーリングで使用履歴を消去した後に再使用できます。RPLDの加熱再使用を述べた後半は正しい一方、TLDを一回使用限りとする前半が誤りです。 Cは組合せに必要です。RPLDは読出しで蛍光中心が消えないため反復読出しできます。TLDは加熱読出しで蓄積情報が消えるため、同じ照射情報は一回だけ読みます。
5.C,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Dは組合せに入れられません。TLDとRPLDはどちらも、高温の熱アニーリングで使用履歴を消去した後に再使用できます。RPLDの加熱再使用を述べた後半は正しい一方、TLDを一回使用限りとする前半が誤りです。 Bは組合せに必要です。TLDは捕獲電子を加熱で解放して熱ルミネセンスを読み、RPLDは銀活性リン酸塩ガラスに紫外線を当ててRPL蛍光を読むため正しい対応です。
覚えるポイント
TLDは加熱読出しで蓄積信号が消えますが、熱アニーリング後に再使用できます。RPLDは同じ情報を反復読出しでき、履歴消去には高温アニーリングを用います。