Y2018M10Q30|2018年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
エックス線の測定に用いるNaI(Tl)シンチレーション検出器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
NaI結晶中の発光を光電子増倍管で電気パルスへ変換します。パルス波高は一事象の付与エネルギー、単位時間のパルス数は計数率に対応します。NaI(Tl)のTlは発光中心を形成する活性剤で、結晶は潮解を防ぐ気密容器へ封入します。
解説
NaI結晶中の発光を光電子増倍管で電気パルスへ変換します。パルス波高は一事象の付与エネルギー、単位時間のパルス数は計数率に対応します。
一事象の出力パルス波高は付与エネルギーに対応し、線量率そのものに比例する量ではありません。
選択肢の確認
1.シンチレータとして用いられるヨウ化ナトリウム結晶は、微量のタリウムを含有させて活性化されている。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。NaI結晶へ微量のTlを活性剤として加えることで、効率よい可視シンチレーションを生じさせます。
2.シンチレータにエックス線が入射すると、可視領域の減衰時間の短い光が放射される。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。NaI(Tl)へX線が入射すると、減衰時間の短い可視シンチレーション光が発生します。
3.シンチレータから放射された光は、光電子増倍管の光電面で光電子に変換され、増倍された後、電流パルスとして出力される。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。シンチレーション光は光電面で光電子へ変換され、ダイノードで増倍されて電流パルスとして出力されます。
4.光電子増倍管から得られる出力パルス波高は、入射エックス線の線量率に比例する。
× 判定:正答(誤っている記述)。一事象の出力パルス波高は付与エネルギーに対応し、線量率そのものに比例する量ではありません。
5.光電子増倍管の増倍率は、印加電圧に依存するので、光電子増倍管に印加する高圧電源は安定化する必要がある。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。光電子増倍管の増倍率は印加高電圧に強く依存するため、波高測定では安定化電源が必要です。
覚えるポイント
波高=エネルギー、パルス数/時間=計数率。光電子増倍管の高圧は安定化します。一事象の出力パルス波高は付与エネルギーに対応し、線量率そのものに比例する量ではありません。