Y2025M10Q25|2025年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
次のエックス線とその測定に用いるサーベイメータの組合せのうち、適切でないものはどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
散乱線を多く含む50 mSv/h程度のX線場でGM式を使うと、分解時間内のパルスを数え落とし、さらに強い場では飽和して過小表示するおそれがあります。この高線量率場は電離電流を連続測定する電離箱式が適します。
解説
散乱線を多く含む50 mSv/h程度のX線場では、電離電流を連続的に測る電離箱式サーベイメータが適します。GM式は一事象ごとのパルスを数えるため、高計数率では分解時間内の事象を数え落とし、さらに強い場では飽和して線量率を過小評価するおそれがあります。したがって、微弱場の探索に向くGM式と、高線量率を定量する電離箱式を使い分けます。
選択肢の確認
1.0.1µSv/h 程度の線量率のエックス線…………………………… NaI(Tl)シンチレーション式サーベイメータ
○ 判定:正答ではない(記述は適切)。0.1 μSv/h程度の微弱なX線には、高感度なシンチレーション式が適します。低線量率場の有無を探す用途と検出感度が対応しています。
2.湿度の高い場所における100µSv/h 程度の線量率のエックス線…………………………… GM 計数管式サーベイメータ
○ 判定:正答ではない(記述は適切)。気体封入型のGM計数管式は通常の環境用サーベイメータとして使え、この線量率域では湿度を理由に直ちに不適切とはなりません。
3.50mSv/h 程度の線量率で、散乱線を多く含むエックス線…………………………… GM 計数管式サーベイメータ
× 判定:正答(不適切な選択肢)。50 mSv/hで散乱線を多く含むX線場は、広い線量率範囲で電離電流を測れる電離箱式が適します。GM式は高線量率で数え落としや飽和を生じるため、この組合せは不適切です。
4.100keV 程度のエネルギーで、10µSv/h 程度の線量率のエックス線…………………………… 半導体式サーベイメータ
○ 判定:正答ではない(記述は適切)。半導体式サーベイメータは電子・正孔対を利用し、小型で低線量率にも高感度ですが、低エネルギー側の応答には注意が必要です。
5.300keV 程度のエネルギーで、10mSv/h 程度の線量率のエックス線…………………………… 電離箱式サーベイメータ
○ 判定:正答ではない(記述は適切)。10 mSv/h程度の高線量率域では、パルスを数える方式の数え落としを避け、電離電流を連続測定する電離箱式を用います。
覚えるポイント
サーベイメータは予想線量率が測定レンジに入ることを確かめ、入射窓の吸収、エネルギー応答、湿度による漏れ電流などの限界も含めて選定します。微弱場の探索と高線量率の定量では適する検出原理が異なります。