33PM128第33回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

東洋医学臨床論現代医学的鑑別薬剤乱用頭痛・頸椎症性脊髄症・肩関節検査・坐骨神経・Ramsay Hunt・ASO・腰部脊柱管狭窄

次の症例で最も考えられる疾患はどれか。「82歳の男性。1年前から両上肢の痛みとしびれ、半年前から両下肢のしびれが出現。物がつかみにくくなり、歩行もぎこちなくなった。四肢の深部反射亢進がみられる。ジャクソンテストは陰性。めまい、悪心はない。」

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3

この問題のポイント

上肢だけでなく下肢にも及ぶ症状、巧緻運動障害、歩行障害、深部反射亢進から、神経根障害ではなく脊髄障害を見抜く問題です。両上肢・両下肢の症状と上位運動ニューロン徴候が、頸髄圧迫の決め手です。

解説

頸椎症性脊髄症では、頸椎の変性により頸髄が圧迫されます。手指のしびれや巧緻運動障害に加え、痙性歩行、下肢のしびれ、四肢深部反射亢進などの上位運動ニューロン徴候が現れます。

本例は両上肢から両下肢へ症状が広がり、物をつかみにくい、歩行がぎこちない、四肢反射亢進があるため頸椎症性脊髄症です。進行性の歩行障害や手の機能低下は医療機関での評価が必要です。

選択肢の確認

  • 1.バレー・リュー症候群:誤り。バレー・リュー症候群では頸部由来のめまい、耳鳴り、悪心などが問題となります。本例ではめまい・悪心がありません。

  • 2.胸郭出口症候群:誤り。胸郭出口症候群は腕神経叢や鎖骨下血管の圧迫による上肢症状が中心で、両下肢症状や四肢反射亢進を説明できません。

  • 3.頸椎症性脊髄症:正しい。両上肢・両下肢症状、巧緻運動障害、歩行障害、反射亢進が頸髄圧迫を示すため正しいです。

  • 4.頸椎症性神経根症:誤り。頸椎症性神経根症は通常、一側上肢の神経根支配に沿う痛み・しびれや筋力低下が中心で、下肢症状や反射亢進は典型的ではありません。

覚えるポイント

  • 脊髄症は上肢症状に下肢・歩行症状が加わる。
  • 四肢深部反射亢進は上位運動ニューロン徴候。
  • 神経根症は原則として根性分布の上肢症状が中心。

関連問題

33PM12733PM129
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)