34PM133|第34回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
東洋医学臨床論運動器・神経障害の施術肩関節・腰椎神経根・ギヨン管・顔面神経痛・橈骨神経麻痺・スポーツ障害
次の症例で絞扼部位近傍への治療穴として適切なのはどれか。「17歳の女子。受験勉強でみながらいているうちに、手背を除く利き手の尺側にしびれを感じるようになった。フロマン徴候陽性。」
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、尺側のしびれとフロマン徴候から尺骨神経障害を考えます。
さらに、手背を除く尺側のしびれという点から、肘部ではなく手関節部の絞扼を考えることが重要です。
解説
フロマン徴候は、母指と示指で紙をつまませたときに、母指内転筋の筋力低下を代償して母指IP関節が屈曲する所見です。尺骨神経麻痺でみられます。
手背を除く利き手の尺側にしびれがある場合、尺骨神経の背側枝が分岐した後の障害、つまり手関節部のギヨン管付近の絞扼を考えます。
神門は手関節前内側にあり、尺骨神経管周辺の治療穴として考えやすい部位です。小海は肘部管周辺で、肘部の尺骨神経障害では候補になりますが、本症例では手背が保たれているため神門がより適切です。
ひっかけポイント
尺骨神経障害でも、手背の感覚が保たれていれば肘部より手関節部の障害を考えます。
選択肢の確認
1.手五里
誤り。
手五里は上腕部にある大腸経の経穴です。尺骨神経の手関節部絞扼に対する近傍治療穴としては適切ではありません。
2.孔最
誤り。
孔最は前腕橈側にある肺経の郄穴です。尺骨神経管周辺の絞扼部位とは離れています。
3.小海
誤り。
小海は肘後内側にあり、尺骨神経溝付近の経穴です。肘部管症候群では候補になりますが、本症例では手背を除く尺側のしびれから手関節部の絞扼が考えられます。
4.神門
正しい。
神門は手関節前内側にあり、尺骨神経管であるギヨン管周辺の治療穴として適切です。フロマン徴候陽性とも矛盾しません。
覚えるポイント
- フロマン徴候は尺骨神経麻痺でみられます。
- 手背の尺側感覚も障害される場合は肘部の障害を考えます。
- 手背が保たれ、手掌側尺側のしびれが中心ならギヨン管障害を考えます。
- ギヨン管周辺の治療穴として神門を押さえます。