34PM149第34回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

東洋医学臨床論弁証論治・配穴胃熱・脾虚・痛痹・風熱犯肺・原絡配穴・肝火・腎陽虚・帯下

次の症例の病証で最も適切なのはどれか。「48歳の女性。最近、帯下の量が増えた。帯下は白色で無臭、粘稠でだらだらと続くことが多い。顔はやつれて血色は悪い。舌苔は白膩、脈は緩を認める。」

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、帯下の性状と舌脈から脾虚湿盛を判断します。

白色、無臭、粘稠、だらだら続く帯下は、寒熱の強い炎症よりも、湿が停滞した状態を考えます。

解説

脾は運化を主り、水湿の代謝に関係します。脾の働きが弱くなると水湿をうまく運化できず、湿が下焦に下注して帯下が増えることがあります。これが脾虚湿盛です。

本症例では、帯下が白色で無臭、粘稠でだらだら続いています。さらに、顔がやつれて血色が悪いことから虚証があり、白膩苔、緩脈は湿の存在を示します。

膀胱湿熱や湿熱下注では、黄色で臭いのある帯下、かゆみ、熱感、尿の異常などを伴いやすいです。腎陽虚では冷えや腰膝のだるさ、五更泄瀉などが目立ちます。肝血虚では血虚症状が中心で、白膩苔とは合いにくいです。

まず見るポイント
帯下は、色、臭い、量、粘稠度、熱感の有無で病証を分けます。白く無臭でだらだら続くなら脾虚湿盛を考えます。

選択肢の確認

1.肝血虚
誤り。
肝血虚ではめまい、目のかすみ、爪の異常、しびれ、月経量少などがみられます。本症例の白膩苔と粘稠な帯下増加は、脾虚湿盛がより適切です。

2.腎陽虚
誤り。
腎陽虚では下半身の冷え、腰膝のだるさ、五更泄瀉、不妊、性機能低下などがみられます。本症例では湿の停滞を示す白膩苔と帯下の性状から、脾虚湿盛が適切です。

3.脾虚湿盛
正しい。
脾の運化失調により湿が停滞し、白色で無臭、粘稠な帯下がだらだら続く状態です。顔色不良、白膩苔、緩脈とも合います。

4.膀胱湿熱
誤り。
膀胱湿熱では排尿痛、尿の濁り、尿の熱感、黄色い帯下や臭いなど熱の所見が目立ちます。本症例の白色無臭の帯下とは合いません。

覚えるポイント

  • 脾虚湿盛では白色で無臭、粘稠な帯下が増えます。
  • 白膩苔は湿の停滞を示す重要な所見です。
  • 湿熱では黄色、臭い、熱感を考えます。
  • 脾は運化を主り、水湿代謝に関係します。
  • 帯下の問題では、色と臭いを必ず確認します。

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