33PM142|第33回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問
次の症例について、問題141、142の問いに答えよ。 「65歳の女性。自宅で転倒。左大転子周囲に腫脹と内出血があり、背臥位で左下肢外旋位がみられた。立ち上がることができず、人工股関節置換術を受けた。」 術後リハビリテーションとして最も適切なのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、人工股関節置換術後のリハビリテーションの基本を確認します。
術後は、廃用症候群、肺炎、深部静脈血栓症、筋力低下を防ぐため、状態に応じて早期リハビリテーションを開始します。
解説
大腿骨頸部骨折や人工股関節置換術後では、早期離床と早期リハビリテーションが重要です。
高齢者では、長期臥床により筋力低下、関節拘縮、起立性低血圧、褥瘡、認知機能低下、肺炎、血栓症などが起こりやすくなります。そのため、医師の指示と荷重制限、術式、全身状態を確認しながら、早期から関節可動域訓練、筋力訓練、起立・歩行練習、ADL練習を進めます。
人工股関節置換術後は脱臼予防も重要です。一般的に後方アプローチでは股関節屈曲・内転・内旋を避けます。選択肢2の「伸展・外転位を避ける」は脱臼予防として不適切です。
安全管理上のポイント
術後リハビリテーションでは、脱臼肢位、荷重制限、創部状態、疼痛、血栓症の兆候を確認しながら進めます。
選択肢の確認
1.早期にリハビリテーションを開始する。
正しい。
術後は廃用症候群や合併症を防ぐため、全身状態を確認しながら早期にリハビリテーションを開始します。人工股関節置換術後の基本方針として適切です。
2.脱臼予防には股関節の伸展・外転位を避ける。
誤り。
人工股関節置換術後の脱臼予防では、術式によって注意肢位が異なりますが、後方アプローチでは股関節屈曲・内転・内旋を避けることが重要です。伸展・外転位を避けるという説明は不適切です。
3.車椅子への移乗の際は患肢を支持脚にする。
誤り。
術後早期の移乗では、患肢への過度な荷重や不安定な支持を避けます。患肢を支持脚にすることは転倒や疼痛、脱臼の危険につながるため不適切です。
4.患部へマイクロ波を照射する。
誤り。
人工股関節置換術後の金属インプラント部位への温熱療法は注意が必要です。術後リハビリテーションとして最も適切なのは早期離床・早期運動療法です。
覚えるポイント
- 人工股関節置換術後は早期リハビリテーションが重要です。
- 長期臥床は廃用症候群や血栓症のリスクを高めます。
- 脱臼予防肢位は術式により確認します。
- 移乗では患肢への過負荷と転倒を避けます。