R05A97令和5年度 准看護師試験 過去問

疾病の成り立ちと回復の促進脳神経・感覚器疾患脳神経疾患

A さん(69 歳、女性)。6 年前にパーキンソン病と診断され内服治療中で、最近セルフケア能力が低下してきた。看護について、適切なのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、パーキンソン病患者のセルフケア低下と看護が問われています。

パーキンソン病では、運動症状だけでなく、嚥下障害、便秘、起立性低血圧、転倒、服薬管理にも注意します。

解説

パーキンソン病は、脳内のドパミン不足により、振戦、筋強剛、無動、姿勢反射障害などがみられる疾患です。進行すると、歩行、食事、更衣、排泄などのセルフケア能力が低下することがあります。

嚥下障害があると、むせ、湿性嗄声、食事時間の延長、食べこぼし、体重減少、誤嚥性肺炎につながる危険があります。そのため、嚥下障害の程度を観察することが重要です。

水分を控えると脱水や便秘が悪化しやすくなります。制限がなければ、飲み込みやすい形態を工夫しながら水分摂取を支援します。

すくみ足歩行時は、床に目印をつける、リズムに合わせる、「一歩出しましょう」など声をかけることで歩き出しやすくなることがあります。声をかけずに見守るだけでは転倒予防として不十分です。

パーキンソン病の薬は症状の日内変動に関係するため、飲み忘れは症状悪化につながることがあります。1回なら問題ないと説明するのは適切ではありません。

安全管理上のポイント
食事中のむせ、咳、湿性嗄声、発熱、痰の増加、体重減少、転倒、すくみ足、薬の飲み忘れを観察します。異常があれば看護師や医師へ報告します。

選択肢の確認

1.嚥下障害の程度を観察する。
適切である。
パーキンソン病では嚥下障害が起こることがあり、誤嚥性肺炎予防のために観察が重要です。

2.水分を控えるよう説明する。
誤り。
水分を控えると脱水や便秘の原因になります。制限がない場合は、嚥下状態に合わせて水分摂取を支援します。

3.すくみ足歩行時は声をかけずに見守る。
誤り。
すくみ足では、リズムをとる、目印を使う、声かけをするなどの支援が有効なことがあります。見守るだけでは不十分です。

4.薬の飲み忘れは 1 回であれば問題ないと説明する。
誤り。
服薬忘れは症状の悪化や日内変動につながることがあります。自己判断せず、服薬管理を支援します。

覚えるポイント

  • パーキンソン病では嚥下障害と誤嚥に注意する。
  • すくみ足では声かけや目印が有効なことがある。
  • 水分不足は便秘や脱水につながる。
  • 薬の飲み忘れは症状悪化につながる。
  • 転倒、誤嚥、服薬管理を重点的に観察する。

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