R06A147令和6年度 准看護師試験 過去問

薬物と看護薬剤情報・服薬支援服薬継続・副作用観察

A さん(34 歳、女性)。統合失調症の診断で任意入院となり薬物療法が開始された。入院10 日目の夜勤帯、A さんがナースステーションに来て「じっとしていられない、足がむずむずして眠れない。」と訴えてきた。考えられるのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、抗精神病薬の副作用であるアカシジアが問われています。

「じっとしていられない」「足がむずむずする」「眠れない」は、抗精神病薬による錐体外路症状の一つであるアカシジアを疑う訴えです。

解説

抗精神病薬は、統合失調症の幻覚や妄想などの症状に用いられる薬です。一方で、副作用として錐体外路症状が出ることがあります。

アカシジアは、静座不能とも呼ばれ、じっとしていられない、足がむずむずする、歩き回りたい、落ち着かないなどの強い苦痛を伴います。

Aさんは薬物療法開始後10日目で、夜間に足のむずむずと不眠を訴えています。単なる不眠や依存と決めつけず、抗精神病薬の副作用として観察し、速やかに報告することが大切です。

報告が必要なサイン
じっとしていられない、歩き回る、足のむずむず、強い焦燥感、不眠、服薬拒否、自傷リスクがある場合は、抗精神病薬の副作用を疑って報告します。

選択肢の確認

1.環境の変化による不眠
誤り。
入院環境の変化で不眠になることはありますが、「足がむずむずしてじっとしていられない」という訴えからは薬物副作用を優先して考えます。

2.入院による強い不安
誤り。
不安でも落ち着かなさはみられますが、薬物療法開始後の足のむずむず感と静座不能は抗精神病薬の副作用を疑う所見です。

3.抗精神病薬の副作用
正しい。
アカシジアは抗精神病薬の副作用としてみられる錐体外路症状です。強い苦痛を伴うため、速やかに観察し報告します。

4.淋しさによる看護師への依存
誤り。
訴えを依存と判断して片づけるのは不適切です。身体的な副作用の可能性を考えて対応します。

覚えるポイント

  • 抗精神病薬では錐体外路症状に注意します。
  • じっとしていられない、足がむずむずする症状はアカシジアです。
  • 副作用の訴えを心理的問題だけと決めつけません。
  • 不眠や焦燥感が強い場合は速やかに報告します。

関連問題

R06A146R06A148
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)