R06B121令和6年度 准看護師試験 過去問

基礎看護技術周術期・救急看護術後合併症予防・観察

術後せん妄のある高齢者とその看護について、適切なのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4

この問題のポイント

術後せん妄は、高齢者に起こりやすい急性の意識・注意・認知の変動です。

看護では、薬だけに頼るのではなく、早期離床、昼夜リズムの調整、痛みや脱水の予防、安全確保が大切です。

解説

せん妄は、突然あらわれる意識の混乱です。認知症のように長期間ゆっくり進むものではなく、数時間から数日の単位で変化します。

高齢者では、手術、麻酔、疼痛、睡眠不足、脱水、感染、低酸素、尿閉、便秘、環境変化、薬剤の影響などがきっかけになります。

術後せん妄では、夜間に症状が強くなることがあります。昼間に眠りすぎると、夜に眠れなくなり、せん妄が悪化しやすくなります。そのため、日中は無理のない範囲で覚醒を促し、夜間に眠れるよう環境を整えます。

手術後早期から離床を進めることは、せん妄予防だけでなく、廃用症候群、肺炎、深部静脈血栓症、便秘、尿閉の予防にもつながります。

准看護師としての観察ポイント
見当識、会話のつじつま、表情、睡眠、疼痛、発熱、SpO2、尿量、便秘、転倒リスク、チューブ類を抜こうとする動きに注意します。急に混乱した場合は、認知症と決めつけず、せん妄として報告します。

選択肢の確認

1.手術後14日経過してから出現する。
誤り。
術後せん妄は、手術後早期に出現することが多いです。14日後と決まっているわけではありません。術後数日以内の急な混乱は、せん妄として注意します。

2.長期的に続く幻覚や見当識障害がある。
誤り。
せん妄は急性に発症し、症状が変動しやすいことが特徴です。長期的に続く場合は、認知症や他の精神症状との鑑別が必要です。

3.日中も十分な睡眠を確保する。
誤り。
日中に長く眠ると昼夜逆転を助長します。せん妄では、日中は覚醒を促し、夜間睡眠を整えることが重要です。

4.手術後早期から離床を開始する。
適切である。
早期離床は、せん妄予防、廃用予防、肺炎予防、深部静脈血栓症予防に役立ちます。バイタルサインや疼痛を確認し、医師や看護師の指示のもとで安全に進めます。

覚えるポイント

  • 術後せん妄は急に起こり、日内変動する意識障害です。
  • 高齢者では、手術、麻酔、痛み、脱水、感染、環境変化で起こりやすいです。
  • 日中は覚醒、夜間は睡眠を整えます。
  • 早期離床はせん妄予防と合併症予防の両方に重要です。
  • 転倒やチューブ抜去を防ぐ安全な環境づくりが必要です。

関連問題

R06B120R06B122
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)