52G33|第52回 美容師国家試験 過去問
保健皮膚科学皮膚の機能(保護作用)
皮膚の保護作用に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
皮膚の保護作用を担う成分と、その対象が問われています。
解説
皮膚の保護作用は、守る対象によって担い手が異なります。
- 化学的刺激……脂肪膜(皮脂と汗が混じった膜)とケラチンを主体とする角質層が防ぎます。
- 微生物……脂肪膜に含まれる脂肪酸が皮膚を弱酸性に保ち、細菌の増殖を抑えます。皮膚常在菌も病原体の定着を妨げます。
- 機械的外力……真皮の膠原線維(コラーゲン)や弾性線維(エラスチン)、皮下脂肪組織が緩衝します。
- 紫外線……メラニンが紫外線を吸収し、基底細胞の核を守ります。
**組織球(マクロファージ)**は真皮に存在し、異物や細菌を貪食する免疫の細胞です。紫外線から基底細胞を守る働きはありません。紫外線防御を担うのはメラニンであり、メラニンをつくるのは表皮基底層の色素細胞です。
ひっかけポイント
紫外線から守るのはメラニンです。
組織球(マクロファージ)は免疫細胞であり、紫外線防御には関与しません。
選択肢の確認
1.脂肪膜とケラチンには、化学的刺激に対する保護作用がある。
記述としては正しい。
脂肪膜と角質層のケラチンが化学的刺激を防ぎます。
2.脂肪膜に含まれる脂肪酸には、微生物に対する保護作用がある。
記述としては正しい。
脂肪酸が皮膚を弱酸性に保ち、細菌の増殖を抑えます。
3.組織球には、紫外線から基底細胞を保護する作用がある。
正答。記述としては誤り。
紫外線から基底細胞を守るのはメラニンです。組織球は貪食を行う免疫細胞です。
4.膠原(こうげん)線維や弾性線維には、機械的外力に対する保護作用がある。
記述としては正しい。
真皮の線維が機械的外力を緩衝します。
覚えるポイント
- 化学的刺激……脂肪膜とケラチン。
- 微生物……脂肪酸(弱酸性)と皮膚常在菌。
- 機械的外力……膠原線維・弾性線維・皮下脂肪組織。
- 紫外線……メラニン。