53G23|第53回 美容師国家試験 過去問
衛生管理衛生管理技術理学的消毒法
美容所で行われる蒸気消毒と煮沸消毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
蒸気消毒と煮沸消毒の適用範囲が問われています。
解説
理学的消毒法のうち、加熱による方法を整理します。
- 煮沸消毒……沸騰した湯(100℃)に沸騰後2分間以上浸します。美容師法施行規則では、血液が付着している器具にも使える方法として定められています。
- 蒸気消毒……蒸気を用いる方法です。80〜100℃の温度では芽胞に対して効力がありません。また、蒸気は物品への熱の侵入が煮沸より遅く、時間がかかります。血液が付着している器具の消毒法としては規則に定められていません。
- 芽胞への効果……煮沸消毒も2〜3分間の作用では芽胞に対して効力がありません。芽胞を確実になくすには高圧蒸気滅菌などが必要です。
衛生管理上のポイント
血液が付着した器具に使える加熱法は煮沸です。
蒸気消毒は主にタオルなどのリネン類に用いられます。
選択肢の確認
1.蒸気消毒は、80〜100℃では芽胞に対して効力がない。
記述としては正しい。
この温度域では芽胞は死滅しません。
2.煮沸消毒は、2〜3分間の作用では芽胞に対して効力がない。
記述としては正しい。
短時間の煮沸では芽胞は死滅しません。
3.蒸気消毒は、血液が付着している器具に適用できる。
正答。記述としては誤り。
血液が付着している器具に使えるのは、煮沸、エタノール浸漬、0.1%以上の次亜塩素酸ナトリウムです。蒸気消毒は含まれません。
4.煮沸消毒は、血液が付着している器具に適用できる。
記述としては正しい。
煮沸消毒は血液が付着した器具にも使えます。
覚えるポイント
- 血液付着器具に使える加熱法は煮沸(沸騰後2分間以上)。
- 蒸気消毒は血液付着器具には使えない。
- 煮沸も蒸気も芽胞には無効。
- 蒸気消毒は主にタオルなどのリネン類に用いる。