34Q25|第34回 介護福祉士国家試験 過去問
施設における利用者の個人情報の安全管理対策として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 4
正答
4.個人情報に関する苦情対応体制について、施設の掲示板等で利用者に周知徹底する。
この問題のポイント
個人情報の安全管理では、情報漏えいを防ぐだけでなく、利用目的、管理方法、相談・苦情窓口を利用者にわかりやすく示し、組織として適切に対応できる体制を整えることが必要です。
解説
介護施設は、利用者の氏名、住所、病歴、介護記録、写真、音声など、機微性の高い個人情報を扱います。そのため、組織的、人的、物理的、技術的な安全管理措置を講じ、職員教育、アクセス制限、持出し管理、適切な保管と廃棄などを行う必要があります。
個人情報の取扱いに関する相談や苦情へ適切に対応するため、施設は担当窓口や対応体制を整え、その内容を掲示板、重要事項説明書、ウェブサイトなど、利用者や家族が確認できる方法で周知します。問題が起きたときに、どこへ相談できるのかが明確であることは、利用者の権利を守り、施設の適正な情報管理につながります。
職員個人のスマートフォンは、無断撮影、誤送信、紛失、クラウドへの自動保存などの危険があります。業務上の必要性がない居室への持込みを無制限に認めるのではなく、施設の規程に従って管理します。
不要になった個人情報は、紙であれば裁断・溶解処理、電子データであれば復元困難な方法による削除など、再利用や漏えいができない方法で廃棄します。情報を整理するインデックス自体が問題なのではなく、誰がどの情報へアクセスできるかを管理することが重要です。
ひっかけポイント
個人情報保護は、「誰にも情報を見せないこと」ではありません。介護に必要な情報を、目的に沿って必要な関係者だけで安全に共有し、不要になった情報は確実に廃棄します。
選択肢の確認
1.介護福祉職が個人所有するスマートフォンの居室への持込みは制限しない。
適切ではありません。
個人端末には無断撮影、紛失、誤送信などによる情報漏えいの危険があります。持込みや使用は施設の規程で制限し、業務上必要な場合も安全な機器と手順を用います。
2.不要な個人情報を破棄する場合は、万が一に備えて復元できるようにしておく。
適切ではありません。
不要となり、保存期間を終えた個人情報は、復元されない方法で安全に廃棄します。復元可能な状態を残すと、漏えいや不正利用の危険が続きます。
3.利用者からの照会に速やかに応じるために、整理用のインデックス(index)は使用しない。
適切ではありません。
情報を適切に分類・整理することは、必要な情報を安全かつ正確に取り扱うために役立ちます。重要なのは、インデックスを使わないことではなく、アクセス権限や保管方法を管理することです。
4.個人情報に関する苦情対応体制について、施設の掲示板等で利用者に周知徹底する。
正答。最も適切です。
相談・苦情の受付窓口や対応体制を利用者にわかりやすく知らせることで、利用者が自分の情報の取扱いについて確認や申出をしやすくなります。
5.個人情報の盗難を防ぐために、職員の休憩室に監視カメラを設置する。
適切ではありません。
監視カメラは職員のプライバシーにも関わり、目的、必要性、撮影範囲、管理方法を慎重に検討する必要があります。まず、書類や端末の施錠、持出し制限、アクセス管理、職員教育などの適切な安全管理措置を行います。
覚えるポイント
個人情報は、必要な人が必要な範囲で利用できるようにし、漏えい・紛失・不正利用を防ぎます。
相談・苦情窓口と対応体制は、利用者や家族にわかりやすく周知します。
不要な個人情報は、復元できない方法で廃棄します。
個人端末の持込みや撮影は、施設のルールに基づいて厳格に管理します。