34Q54|第34回 介護福祉士国家試験 過去問
次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする衣類用漂白剤に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5.衣類の除菌効果がある。
この問題のポイント
次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする衣類用漂白剤は、漂白力の強い「塩素系漂白剤」です。漂白だけでなく除菌や消臭にも役立ちますが、使用できる繊維や色には制限があり、取り扱いにも十分な注意が必要です。
解説
次亜塩素酸ナトリウムには強い酸化作用があります。この作用によって衣類の色素や汚れを分解するとともに、付着した細菌などを減らす除菌効果が得られます。したがって、衣類の除菌効果があるとする選択肢5が正答です。
一方、塩素系漂白剤は漂白力が強く、色柄物では染料まで脱色するおそれがあります。また、白物であっても毛・絹・ナイロン・ポリウレタンなど使用できない繊維や、金属製付属品が付いている衣類があります。「白物かどうか」だけで判断せず、衣類の洗濯表示と漂白剤の製品表示を確認することが重要です。
次亜塩素酸ナトリウムは皮膚や粘膜への刺激が強いため、衣類用漂白剤を手指消毒に使用してはいけません。熱湯では成分が分解しやすくなるため、製品表示に従って指定された水温・濃度で使用します。
ひっかけポイント
「白物なら全て使える」と考えないことが重要です。塩素系漂白剤では、衣類の色だけでなく、繊維の種類、洗濯表示、ボタンやファスナーなどの付属品も確認します。
介護実践でのポイント
使用時は手袋を着用して十分に換気し、製品表示どおりの濃度・時間・水温を守ります。酸性タイプの洗浄剤と混ぜると有害な塩素ガスが発生するため、絶対に併用しません。利用者の衣類を傷めないよう、使用可能な素材か確認します。
選択肢の確認
1.全ての白物の漂白に使用できる。
誤りです。
白物でも、毛・絹・ナイロン・ポリウレタンなどの繊維製品や、金属製の付属品が付いた衣類などには使用できません。洗濯表示と製品表示による確認が必要です。
2.色柄物の漂白に適している。
誤りです。
塩素系漂白剤は染料を脱色するおそれがあるため、一般に色柄物には適しません。色柄物には、洗濯表示を確認したうえで適した漂白剤を選びます。
3.熱湯で薄めて用いる。
誤りです。
熱湯では成分の分解が進みやすいため使用しません。製品表示に従い、指定された量・水温の水で希釈します。
4.手指の消毒に適している。
誤りです。
次亜塩素酸ナトリウムを含む衣類用漂白剤は皮膚への刺激が強く、手指消毒には使用できません。手指は石けんと流水で洗い、必要に応じて手指用消毒剤を使用します。
5.衣類の除菌効果がある。
正しいです。
次亜塩素酸ナトリウムの酸化作用には除菌効果があり、使用可能な衣類を製品表示どおりに処理することで、衣類に付着した細菌などを減らせます。
覚えるポイント
- 次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする衣類用漂白剤は塩素系漂白剤である。
- 塩素系漂白剤には漂白・除菌・消臭の作用がある。
- 色柄物や使用できない繊維には用いない。
- 熱湯で使用せず、製品表示どおりに希釈する。
- 手指消毒には使用しない。
- 酸性タイプの製品とは絶対に混ぜない。