34Q60|第34回 介護福祉士国家試験 過去問
死亡後の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 2
正答
2.生前と同じように利用者に声をかけながら介護を行う。
この問題のポイント
死亡後の介護でも、利用者を一人の人として尊重する姿勢は変わりません。行うことを一つずつ説明し、生前と同じように丁寧に声をかけながら介護します。
解説
死亡後の介護は、清拭、更衣、整髪、整容、義歯の装着などによって、利用者を清潔にし、その人らしい穏やかな姿へ整える援助です。同時に、家族が死を受け止め、別れの時間を過ごすことを支える意味もあります。
ケアは死亡が確認された後、家族の希望と施設の手順を確認し、死後硬直が進む前に丁寧に行います。時間が経過してから無理に関節を動かすと、自然な姿勢へ整えにくくなるためです。
亡くなった後も、清拭や更衣を始めることを伝え、身体へ触れる前に声をかけます。これは反応の有無によって行うものではなく、利用者の尊厳を最後まで守り、そばにいる家族へも配慮する姿勢です。
義歯は顔貌を生前に近い状態へ整えるため、本人・家族の意向を確認して、硬直が進む前に装着を検討します。無理に装着してはいけません。髭剃り後は皮膚の乾燥を防ぐため、必要に応じて保湿クリームなどを使用します。
両手を組ませるために包帯で縛る必要はありません。手を自然な位置に整え、必要に応じてタオルなどで無理なく支えます。
ひっかけポイント
死亡後の介護は、単に身体を整える作業ではありません。利用者の尊厳と生前のその人らしさを守り、家族の別れを支える介護です。
介護実践でのポイント
本人の生前の希望、家族の意向、宗教・文化的慣習を確認し、家族が希望すれば無理のない範囲でケアへの参加を支えます。標準予防策を守り、所持品やケア内容も正確に記録します。
選択肢の確認
1.死後硬直がみられてから実施する。
誤りです。
死後硬直が進むと関節を動かしにくくなります。死亡確認後、家族の希望などを確認し、硬直が進む前に丁寧に行います。
2.生前と同じように利用者に声をかけながら介護を行う。
正しいです。
亡くなった後も利用者の尊厳を守り、行うケアを説明しながら、生前と同じように敬意をもって声をかけます。
3.義歯を外す。
誤りです。
義歯は顔貌を生前に近づけるため、本人・家族の意向を確認して装着を検討します。外したままにすることを一律の原則とはしません。
4.髭剃(ひげそ)り後はクリーム塗布を控える。
誤りです。
髭剃り後は皮膚が乾燥しやすいため、必要に応じて保湿クリームなどを使用し、自然な外観に整えます。
5.両手を組むために手首を包帯でしばる。
誤りです。
手首を縛ることは尊厳を損ない、皮膚に痕を残す可能性があります。両手は自然な位置に整え、必要な場合も無理のない方法で支えます。
覚えるポイント
- 死亡後の介護は、死亡確認後、死後硬直が進む前に行う。
- 亡くなった後も、生前と同じように声をかけて尊厳を守る。
- 義歯や衣服は、本人・家族の希望を確認して整える。
- 身体を包帯などで無理に固定しない。
- 家族の別れと悲嘆を支えることも、死亡後の介護の重要な目的である。