36Q6第36回 介護福祉士国家試験 過去問

人間と社会人間関係とコミュニケーション

次のうち、介護老人福祉施設における全体の指揮命令系統を把握するために必要なものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

解答・解説を見る

正解: 1

正答

1.組織図

この問題のポイント

指揮命令系統とは、組織の中で誰が誰に指示を出し、誰が誰へ報告し、どの部署や職位がどの責任を担うかという関係です。

施設全体の部署、職位、上下関係、連絡経路を図で示す組織図が、把握のために最も適しています。

解説

介護老人福祉施設では、施設長、各部門の責任者、介護主任、介護福祉職、看護職、生活相談員、介護支援専門員など、多くの職種が働いています。事故、急変、感染症、災害などが起きたときに適切に対応するためには、誰に報告し、誰の指示を受けるのかを理解しておく必要があります。

組織図は、部署や職位を配置し、それぞれの関係を線などで示したものです。これにより、組織全体の構造、管理責任の位置、指示や報告の基本的な流れを把握できます。

ただし、実際の業務では組織図だけでなく、職務分掌、業務マニュアル、緊急連絡網、事故発生時の報告手順なども確認します。組織図は全体像を知るための基本資料であり、個別場面の具体的な権限や手順は関連規程で補います。

勤務表は、その日に誰が勤務しているかを知る資料です。経営理念は施設が大切にする価値や目標を示します。施設の歴史や資格保有者数も組織を理解する情報ですが、指揮命令系統を直接示すものではありません。

ひっかけポイント
「その日に誰がいるか」は勤務表、「誰が誰に報告するか」は組織図です。似たように見えて、確認できる内容が異なります。

介護実践でのポイント
急変や事故のときに迷わないよう、平常時から報告先と代行者を確認します。緊急時は組織図に加えて、施設の報告手順や緊急連絡網に従います。

選択肢の確認

1.組織図
正答。最も適切です。
部署、職位、責任関係、指示・報告の基本的な経路を図で示すため、施設全体の指揮命令系統を把握するのに適しています。

2.勤務表
適切ではありません。
勤務表は、職員の勤務日、勤務時間、夜勤や休みなどを確認するものです。その日に連絡できる職員はわかりますが、施設全体の上下関係や指揮命令系統を示す資料ではありません。

3.経営理念
適切ではありません。
経営理念は、施設の目的、使命、価値観、支援で大切にする考え方を示します。組織の方向性を理解する資料ですが、誰が誰に指示するかはわかりません。

4.施設の歴史
適切ではありません。
施設の設立経緯や発展の過程を知ることはできますが、現在の部署構成や指揮命令の関係を直接示すものではありません。

5.資格保有者数
適切ではありません。
資格保有者数は、施設にどのような専門職や人的資源がいるかを把握する情報です。しかし、職位、責任、報告関係は示しません。

覚えるポイント

組織図は、部署、職位、上下関係、指示・報告の流れを示します。

勤務表は、誰がいつ勤務するかを示します。

経営理念は、施設の目的や価値観を示します。

実際の緊急対応では、組織図だけでなく、職務分掌、報告手順、緊急連絡網も確認します。

関連問題

36Q536Q7
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)